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    ものみの塔 2012 | 6月15日
    • エホバは「ほどなくして必ず起きる」事柄を明らかにされる

      「イエス・キリストによる啓示,これは,ほどなくして必ず起きる事柄をご自分の奴隷たちに示すため,神が彼にお与えになったものである」。―啓 1:1。

      どのように答えますか

      英米世界強国は,途方もなく大きな像のどの部分に相当しますか

      ヨハネは,英米世界強国と国際連合の関係を,どのように描いていますか

      ダニエルとヨハネは,人間の支配の終わりをどのように描写していますか

      1,2. (イ)ダニエルの預言とヨハネの預言により,どんなことが理解できますか。(ロ)野獣の1番目から6番目までの頭はそれぞれ,どんな国を表わしますか。

      わたしたちはダニエルの預言と,それに類似したヨハネの預言を比較することにより,世界でいま生じている多くの事柄や将来の出来事の意味を理解することができます。では,野獣に関するヨハネの幻,十本の角がある恐ろしい獣に関するダニエルの記述,途方もなく大きな像についてのダニエルの解き明かしを比較することによって,何が分かるでしょうか。そうした預言に関する明確な理解は,わたしたちをどのように動かすでしょうか。

      2 まず,野獣に関するヨハネの幻を取り上げましょう。(啓 13章)前の記事で調べたように,1番目から6番目までの頭はそれぞれ,エジプト,アッシリア,バビロン,メディア-ペルシャ,ギリシャ,ローマを表わします。どの国も女の胤に対する憎しみを表わしました。(創 3:15)6番目の頭であるローマは,ヨハネが幻について書き記した後も,長いあいだ支配的な政治勢力でした。しかしやがて,7番目の頭がローマに取って代わります。それは何という世界強国でしょうか。女の胤をどのように扱いますか。

      英国と米国が権力の座につく

      3. 十本の角を持つグロテスクな獣は何を表わしていますか。その十本の角は何を表わしますか。

      3 啓示 13章に出てくる野獣の7番目の頭は,ヨハネのこの幻と,ダニエルが見た十本の角を持つグロテスクな獣の幻を比較することによって特定できます。a (ダニエル 7:7,8,23,24を読む。)ダニエルが見た獣は,ローマ世界強国を表わしていました。(12-13ページの図表を参照。)西暦5世紀,ローマ帝国は分裂を始めます。この恐ろしい獣から生え出ている十本の角は,ローマ帝国から出た諸王国を表わします。

      4,5. (イ)小さな角はどんな行動を取りましたか。(ロ)どの強国が野獣の7番目の頭になりましたか。

      4 どう猛なこの獣の頭から生え出た角つまり王国のうちの四つについて,特別な説明が加えられています。3本の角が,ある角つまり「小さなもの」によって引き抜かれます。このことは,ローマ帝国の辺境の植民地であった英国が優勢になった時に成就しました。英国は17世紀まで,あまり重要な強国ではなく,旧ローマ帝国の他の三つの地域,すなわちスペイン,オランダ,フランスのほうがずっと力がありました。しかし英国はそれらの強国を次々と引き抜き,名誉ある地位から引きずり降ろします。しかし,18世紀半ばの時点ではまだ主要な強国ではなく,野獣の7番目の頭となるのは,まだ先のことです。

      5 その後,英国は主要な強国になりましたが,北アメリカにあった植民地が英国から独立します。とはいえ,独立したこの国つまり米国は英国海軍の保護を受けて,強力になってゆきます。主の日が始まった1914年までには,英国は史上最大の帝国に,米国は世界最大の産業国になっていました。b 両国は第一次世界大戦中に特別な提携関係に入り,ここに英米世界強国が生まれます。これが野獣の7番目の頭です。この強国は女の胤をどのように扱ったでしょうか。

      6. 7番目の頭は,神の民をどのように扱ってきましたか。

      6 主の日が始まって間もなく,7番目の頭は神の民に,つまりキリストの兄弟たちのうち地上に残っている者たちに攻撃を加えます。(マタ 25:40)イエスは,ご自分の臨在期間中に胤の残りの者たちが地上で熱心に活動するということを示しておられました。(マタ 24:45-47。ガラ 3:26-29)英米世界強国はそれら聖なる者たちと戦います。(啓 13:3,7)第一次世界大戦中にこの世界強国は神の民を圧迫し,出版物の一部を禁令に処し,忠実な奴隷級の代表者たちを投獄しました。野獣の7番目の頭は,ある期間にわたり,宣べ伝える業を完全に抑え込んだも同然でした。エホバはこの劇的な出来事を予見し,それをヨハネに啓示しておられます。また,胤の副次的な部分は回復して霊的な活動を増し加える,とも告げておられます。(啓 11:3,7-11)エホバの僕の現代の歴史は,そうした出来事が実際に生じたことを確証しています。

      英米世界強国,そして鉄と粘土でできた足

      7. 野獣の7番目の頭と,途方もなく大きな像との間には,どんな関係がありますか。

      7 巨大な像の足は,野獣の7番目の頭と同じもの,つまり英米世界強国を表わします。英国はローマ帝国から出ました。米国も,英国から出た国なので,間接的な意味でローマから出たと言うことができます。ですから像の足には鉄が含まれています。しかし,粘土の部分もあります。(ダニエル 2:41-43を読む。)この足に関する描写は,7番目の頭である英米世界強国が生まれた後のことを述べています。鉄と粘土が混ざったものは鉄のみの場合より弱くなります。同様に英米世界強国も,母体となった強国ローマよりも弱くなるのです。どうしてでしょうか。

      8,9. (イ)7番目の世界強国は,どのように鉄のような強さを表わしますか。(ロ)像の足の粘土は,何を表わしていますか。

      8 野獣の7番目の頭は時おり,鉄のような特性を示しました。例えば,第一次世界大戦に勝利することによってその力を証明し,第二次世界大戦中にも鉄のような力を発揮しました。c 大戦後も時おりそうした特性を表わしましたが,その鉄は早い時期から粘土と混ざり合ってきました。

      9 エホバの僕たちは長い間,像の足の象徴的な意味を理解しようと努めてきました。ダニエル 2章41節は,鉄と粘土の混合部分を,多くの国としてではなく一つの「王国」として描いています。ですから粘土は,英米世界強国の勢力範囲内の諸要素を表わします。それらの諸要素により,英米世界強国はローマ帝国という鉄だけの部分よりも弱くなるのです。粘土は「人の子ら」つまり一般の人々として言及されています。(ダニ 2:43)それらの人々は,公民権運動,労働組合,独立運動などによって自らの権利を主張してきました。英米世界強国が鉄のような強さをもって行動する力を,一般の人々が低下させているのです。また,人気のある人が指導者になっても,相反するイデオロギーにより,また選挙で過半数が獲得できなかったことにより勢力基盤が弱体化し,政策を実行できるだけの権限が得られない,ということもあります。ダニエルは,「その王国は一部は強く,一部はもろいものとなる」と予告しました。―ダニ 2:42。テモ二 3:1-3。

      10,11. (イ)「足」は将来,どうなりますか。(ロ)足の指の数について,どんな結論を下せますか。

      10 21世紀に入っても英国と米国は引き続き特別な提携関係にあり,しばしば協力して世界の政局に当たってきました。途方もなく大きな像と野獣に関する預言は,英米世界強国に代わる別の世界強国が現われないことを確証しています。この最後の世界強国は,鉄の脚部が表わす国より弱いかもしれませんが,内部崩壊することはありません。

      11 像の足の指の数には特別な意味があるのでしょうか。ほかの幻では,ダニエルは具体的な数を挙げています。様々な獣の頭にある角の数はその一例です。それらの数には意味がありましたが,ダニエルはこの像を描写するに当たり,足の指の数を挙げていません。ですから,足の指の数は,像の腕や手,手の指,脚部,足の数と同じく,あまり意味がないようです。しかしダニエルは,足の指が鉄と粘土でできていることをはっきり述べています。以上のことから,神の王国を表わす「石」が像の足を打つ時に支配的な世界強国となっているのは,英米世界強国であると結論することができます。―ダニ 2:45。

      英米と,2本の角のある野獣

      12,13. 2本の角のある野獣は何を表わしますか。どんなことを行ないますか。

      12 英米世界強国は鉄と粘土の混ざり合ったものですが,イエスがヨハネに与えた幻は,この強国が終わりの日の期間中ずっと,大きな役割を果たすことを示しています。どうしてそう言えるのでしょうか。ヨハネは幻の中で,2本の角のある野獣が龍のように話すのを見ました。この奇妙な野獣は何を表わしますか。2本の角があるので二重強国です。ヨハネは再び英米世界強国を見ていたのです。ただしこの野獣は,特別な役目を担うことになっています。―啓示 13:11-15を読む。

      13 この野獣は,七つの頭を持つ野獣の像を作ることを奨励します。ヨハネは,野獣の像が現われ,そして消え,再び上って来る,と書いています。英国と米国が奨励したある組織に,その通りのことが生じました。世界の諸王国を一致させ,代表することを目的とした組織です。d この組織は第一次世界大戦後に現われ,国際連盟として知られましたが,第二次世界大戦が始まると姿を消しました。神の民は第二次世界大戦中,「啓示」の書の預言に基づき,野獣の像は再び上って来る,とふれ告げました。実際その通りになりました。国際連合として上って来たのです。―啓 17:8。

      14. 野獣の像が「八人目の王」であると,どうして言えますか。

      14 ヨハネは野獣の像を「八人目の王」と表現しています。どうして王と言えるのでしょうか。この王は,像の原型である野獣の8番目の頭であるとは言われていません。あくまでも野獣の像にすぎません。なぜなら,この像が持つどんな力も,その加盟国,とりわけ主要な擁護者である英米世界強国から出ているからです。(啓 17:10,11)しかしこの像には,王として特別な仕事をする権威が与えられます。歴史を変える一連の出来事のきっかけを作り出す仕事です。

      野獣の像は娼婦をむさぼり食う

      15,16. 娼婦は何の象徴ですか。この娼婦に対する支持はどうなっていますか。

      15 ヨハネの預言的な記述によれば,緋色の野獣の上に,つまり野獣の像の上に象徴的な娼婦が乗っており,野獣の像を支配しています。この娼婦には「大いなるバビロン」という名があります。(啓 17:1-6)この娼婦は適切にも,キリスト教世界の諸教会が主要な地位を占める偽りの宗教全体を象徴しています。宗教組織は野獣の像を祝福し,影響力を行使しようと努めてきました。

      16 しかし大いなるバビロンは,主の日の期間中に水が著しくかれてしまうのを経験してきました。支持する人々が激減したのです。(啓 16:12; 17:15)例えば,野獣の像が初めて現われた時,大いなるバビロンの主要な部分であるキリスト教世界の諸教会は,西欧諸国において支配的な地位にありました。ところが今日,諸教会と聖職者たちは大衆の敬意と支持を失っています。実際,対立や紛争の原因は宗教にあると考える人も少なくありません。西欧諸国では,宗教が社会に及ぼす影響をとどめようとして声高に叫ぶ知識人の過激な運動が勢いを増しています。

      17. 間もなく偽りの宗教にどんなことが生じますか。なぜですか。

      17 それでも,偽りの宗教は徐々に消え去るのではありません。娼婦は強い力を保持し,神が一つの考えを王たちの心に植え込むまで,それらの王たちを自分の意志に従わせようとします。(啓示 17:16,17を読む。)エホバは間もなく,国際連合によって代表されるサタンの体制の政治分子を動かし,偽りの宗教を攻撃させます。それら政治分子は娼婦の影響力を破壊し,その富を荒れ廃れさせます。ほんの数十年前には起こりそうもなかったことが起こるのです。今,娼婦は緋色の野獣の背中から落ちそうになっていますが,ゆっくり滑り落ちるのではありません。突然,激しく落下するのです。―啓 18:7,8,15-19。

      野獣は終わりに至る

      18. (イ)野獣は何を行ないますか。どんな結果になりますか。(ロ)ダニエル 2章44節は,神の王国がどんな王国を滅ぼすと述べていますか。(17ページの囲みを参照。)

      18 偽りの宗教が滅ぼされた後,サタンの地上の政治機構である野獣は,神の王国を攻撃するようあおり立てられます。天に達することができない地の王たちは,地上にいる神の王国の支持者たちに憤りの矛先を向けます。その結果,起こるべきことが起こります。(啓 16:13-16; 17:12-14)ダニエルはこの最終的な戦いの一面に言及しています。(ダニエル 2:44を読む。)啓示 13章1節に出てくる野獣,その像,2本の角のある野獣は滅ぼされるのです。

      19. わたしたちはどんなことを確信できますか。今は何をすべき時ですか。

      19 わたしたちは7番目の頭の時代に生きています。この野獣が滅びる前に,別の頭が出ることはありません。偽りの宗教が除き去られる時,支配的な世界強国となっているのは英米世界強国です。ダニエルとヨハネの預言は,ごく詳細な点に至るまで成就してきました。ですから,間もなく偽りの宗教が滅び,ハルマゲドンの戦いが生じることを確信できます。神はそうした詳細な情報を前もって明らかにしてくださいました。では,わたしたちは預言的な警告に注意を払うでしょうか。(ペテ二 1:19)今は,エホバの側に立ち,その王国を支持すべき時なのです。―啓 14:6,7。

  • 読者からの質問
    ものみの塔 2012 | 6月15日
    • 読者からの質問

      英米世界強国が,聖書預言における第七世界強国になったのは,いつですか。

      ■ ネブカドネザル王が見た巨大な金属の像は,すべての世界強国を表わすのではありません。(ダニ 2:31-45)この像に描かれているのは,ダニエルの時代以降に支配を行ない,神の民と重要な関係があった五つの強国だけです。

      金属の像に関するダニエルの描写によると,英米世界強国はローマを征服するのではなく,ローマから出ます。ダニエルは,像の脚部の鉄が足に,そして足の指にまで伸びているのを見ました。(鉄は,足とその指の部分で粘土と混ざり合っています。)a この描写は,英米世界強国が鉄の脚部から出ることを示しています。これが正確であることは歴史的に証明されています。ローマ帝国の一部であった英国は1700年代後半に優勢になり始めました。その後,アメリカ合衆国は英国にとって無視できない存在になりますが,その時点では,聖書預言における第七世界強国はまだ形成されていません。なぜでしょうか。英国と米国が顕著なかたちで協力して行動することは,まだなかったからです。それが実際に生じたのは,第一次世界大戦中のことです。

      その頃,「王国の子たち」はおもに米国で熱心に活動していました。彼らの世界本部はニューヨークのブルックリンにありました。(マタ 13:36-43)油そそがれた者級は,大英帝国が支配する国々でも活発に宣べ伝えていました。第一次世界大戦中,英米両国は共通の敵国と戦うに当たり,特別な提携関係を結びました。また,同大戦によって国家主義が高まる中,神の「女」の胤である者たちへの敵意をあらわにし,彼らが発行する出版物を禁令に処したり,宣べ伝える業を指導している人たちを投獄したりしました。―啓 12:17。

      ですから,聖書預言の観点からすると,第七世界強国が確立されたのは,英国が優勢になり始めた1700年代後半ではありません。英米は,主の日の始めに世界強国の座についたのです。b

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