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額聖書に対する洞察,第2巻
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額の印 同様に,聖書の中で,「額」に印を帯びることは,その人がまことの神あるいは他の者の奴隷であることを示す比喩として用いられています。啓示 7章2-4節では,み使いが14万4,000人の者たちの額に証印を押すことについて述べられています。(「印章,証印」を参照。)「啓示」の書の幻の別の箇所では,その14万4,000人の額に子羊イエス・キリストの名とみ父の名の記されている様子が描写されています。子羊の花嫁として,彼らが子羊の名を受けるのはふさわしいことです。(啓 14:1; 22:3,4)「啓示」の書にはヘブライ語が2度出ており(9:11; 16:16),使徒ヨハネはヘブライ人だったので,14万4,000人の額に記されていたのは神聖な四文字語<テトラグラマトン>で,彼らがエホバの僕また証人であることを明らかにしているのかもしれません。
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大群衆聖書に対する洞察,第2巻
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証印を押された14万4,000人は,地上にいる時のクリスチャン会衆の成員であり,「大群衆」は天に復活させられたクリスチャンであるという見方は,14万4,000人に触れている別の箇所,つまり啓示 14章と調和しません。その章で,14万4,000人は,子羊と共に「シオンの山」にいます。使徒パウロはヘブライ 12章18-24節で,地上のシナイ山におけるイスラエル人の経験と,「シオンの山,生ける神の都市なる天のエルサレム,幾万ものみ使いたち,すなわちその全体集会,天に登録されている初子たちの会衆……に近づいた」クリスチャンの経験とを対比しています。ですから,啓示 14章3節は,14万4,000人が「地から買い取られた」と述べていますが,文脈からするなら,彼らは地上ではなく,天の子羊キリスト・イエスと共に天にいる者として描かれているのは明らかです。(啓 14:3,4)このように,14万4,000人は地上にいる時のクリスチャン会衆を表わし,その一方で,彼らは天で「大群衆」になるという見解は説得力に欠けることが分かります。
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神のイスラエル聖書に対する洞察,第1巻
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啓示 7章で述べられている12部族は,この霊的なイスラエルを指しているに違いありません。それには幾つかの確かな理由があります。その一覧表は,民数記 1章にある生来のイスラエルのそれとは合致しません。また,エルサレムの神殿や祭司職や,生来のイスラエルの部族のすべての記録は,ヨハネが西暦96年に幻を見るよりもずっと前に,永久に滅ぼされ,永遠に失われてしまいました。しかし,さらに重要なこととして,ヨハネは西暦33年のペンテコステの時から,またその後に進展した前述の事柄を背景にしてその幻を受けたのです。そのような出来事に照らして,天のシオンの山に子羊(生来のイスラエルはこの方を退けた)と共に立っている人たちに関するヨハネの幻により,神のこの霊的なイスラエルの人数は「人類の中から買い取られた」14万4,000人であることが明らかにされたのです。―啓 7:4; 14:1,4。
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