-
祝福する,ほめたたえる聖書に対する洞察,第1巻
-
-
パウロは,メルキゼデクの祭司職がレビの祭司職よりも勝っていることを論じた時に一つの原則を示し,「さて,議論の余地のないことですが,小さいほうの者が大きいほうの者から祝福されます」と言いました。ここでパウロが述べているのは,有効な祝福を与えることができるかどうか,つまり,祝福を与えるための神からの権威やその祝福を実行するための力を持つことができるかどうかという点です。(ヘブ 7:7)メルキゼデクは神の祭司また王であり,アブラハムに祝福を与える際,権威をもって,また預言的に,神を代弁することができました。―創 14:18-20; ヘブ 7:1-4。
-
-
大祭司聖書に対する洞察,第2巻
-
-
キリストの大祭司の職の無類の卓越性は,別の点からも,すなわちユダヤ人の祭司たちの祖先であるレビが,事実上メルキゼデクに什一を与えたという点からも分かります。というのは,族長アブラハムがサレムの祭司なる王に10分の1を与えた時,レビはまだアブラハムの腰にあったからです。また,その意味で,レビはメルキゼデクから祝福を受けたことにもなります。そして,祝福は小さいほうの者が大きいほうの者から受けるのが通則です。(ヘブ 7:4-10)使徒パウロはまた,「滅びることのない命」に復活させられたイエス・キリストの永遠の祭司職を表わす事柄として,メルキゼデクには「父もなく,母もなく,系図もなく,生涯の初めもなければ命の終わりもな(い)」という事実に注意を引いています。―ヘブ 7:3,15-17。
-