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敵聖書に対する洞察,第2巻
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クリスチャンの闘い 使徒パウロはクリスチャンの闘いを描写して,『わたしたちのする格闘は,血肉に対するものではなく,もろもろの政府と権威,またこの闇の世の支配者たちと,天の場所にある邪悪な霊の勢力に対するものです』と述べました。(エフェ 6:12。コリ二 10:4と比較。)したがって,クリスチャンの闘いは人間に対するものではありません。それは,クリスチャンを神から離反させようとする邪悪な霊たちとの闘いです。一方,イエス・キリストはご自分の追随者たちに,世は彼らを憎んで殺すことまでし(マタ 10:22; 24:9; ヨハ 16:2),人の敵は自分の家の者の場合もあることを説明されました。―マタ 10:36。
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エフェソス人への手紙聖書に対する洞察,第1巻
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パウロが宣べ伝える業や奇跡的な業を行なったり,また悪魔払いをしていたユダヤ人が敗北したりしたため,かなり大勢のエフェソス人がクリスチャンになりました。それらの人々の中には,恐らく何らかの魔術的な慣行にふけっていた人が少なくなかったに違いありません。というのは,聖書の記述に,「魔術を行なっていたかなり大勢の者が自分たちの本を持ち寄って,みんなの前で燃やした。そして,それらの値を計算してみると,合わせて銀五万枚[デナリであれば,3万7,200㌦]になることが分かった」とあるからです。(使徒 19:19)エフェソスで魔術がそのように広く行なわれており,様々な種類の悪霊崇拝が行なわれていたことからすると,パウロがエフェソスのクリスチャンに,「完全にそろった,神からの武具」を身に着けることによって邪悪な霊の勢力と戦うようにという優れた助言を与えたのは極めて適切なことでした。魔術を行なうのをやめた人々の中には恐らく悪霊に悩まされた人もいたでしょうから,そのような人々にとってパウロの助言は邪悪な霊に抵抗する上で助けになったに違いありません。悪霊崇拝に関するそのような書物を破棄したことは,それら初期クリスチャンが最初に行なった事柄の一つで,それが今日,悪霊の影響や嫌がらせから逃れることを願う人々のための手本となっているのは,注目すべきことです。―エフェ 6:11,12。
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