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ペテロ聖書に対する洞察,第2巻
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イエスと共に行なった宣教 ペテロはイエスの最初期の弟子たちの一人であり,バプテスマを施す人ヨハネの弟子であったアンデレによってイエスのもとに連れて来られました。(ヨハ 1:35-42)この時にイエスは,ケファ(ペテロ)という名を彼に与えました。(ヨハ 1:42; マル 3:16)その名には預言的な意味があったようです。ナタナエルが「その内に欺まんのない」人であることを識別できたイエスは,ペテロのひととなりをも識別することができました。実際ペテロは,とりわけイエスの死と復活の後,岩のような特質を示し,仲間のクリスチャンを強める影響力となりました。―ヨハ 1:47,48; 2:25; ルカ 22:32。
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岩聖書に対する洞察,第1巻
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種まき人に関するイエスの例えの中で,ある種が落ちた岩地を描写するのにギリシャ語のペトローデース(ペトロスという名詞と関連のある語)という形容詞が使われています。(マタ 13:3-5,20)ペトロスは「ペテロ」と音訳される固有名として使われています。(ヨハ 1:42)この語の意味に関して,「バインの旧新約聖書用語解説辞典」(1981年,第4巻,76ページ)は,「ペトロスは岩塊の意のペトラとは対照的に,1個の岩,一つの分離した石もしくは丸石を意味する」と述べています。「新約聖書語彙研究」という書物はペトロスについてこう述べています。「古典ギリシャ語では,この言葉はホメロスの作品の場合のように,ヘクトルに石を投げ付けるアイアスの……あるいはぎざぎざした石をつかんで,手の中に隠しているパトロクロスの1個の岩石を意味している」― M・ビンセント著,1957年,第1巻,91ページ。
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