-
骨聖書に対する洞察,第2巻
-
-
預言的な用法 エホバは過ぎ越しを制定する際,子羊(あるいはやぎ)を丸ごと焼くように命じ,「あなた方はその骨を折ってはならない」と言われました。(出 12:46)このことは,対型的な過ぎ越しの犠牲である「神の子羊」イエス・キリストのうちに成就しました。(ヨハ 1:29; コリ一 5:7)イエスは苦しみの杭の上で死なれました。その日,刑柱に付けられた者たちの脚を折ろうとして兵士たちがやって来ました。そうするのは死を早めさせるための習慣でした。兵士たちは二人の悪行者の脚を折りました。しかし,彼らはイエスがすでに死んだのを見たので,その脚は折りませんでしたが,兵士の一人は槍でその脇腹を刺しました。―ヨハ 19:31-36; 詩 34:20。
-
-
杭につける聖書に対する洞察,第1巻
-
-
イエスの傍らで杭につけられた悪行者たちが,杭にくぎづけにされたのか,それとも単に杭に縛り付けられたのかについて,記録は何も述べていません。もし縛り付けられただけだったとすれば,イエスの亡くなられたことが分かった時,悪行者たちがなお生きており,彼らの両脚が折られなければならなかった理由の説明となるかもしれません。(ヨハ 19:32,33)それら悪行者たちは両脚を折られると,間もなく窒息して死にました。というのは,ある人々が考えるとおり,両脚が折られると,体を持ち上げて胸部の筋肉の緊張を和らげることができなくなるからです。もちろん,これは悪行者たちがなぜイエスより長く生きていたかを説明する決定的な点ではありません。彼らはイエスに加えられた精神的ならびに身体的な責め苦を経験してはいなかったからです。イエスはそれまでに,習慣どおり自分の苦しみの杭を運ぶことができなくなるほどローマの兵士たちにむち打たれた上,敵の手で夜通し厳しい試練に遭わされていたのです。―マル 14:32–15:21; ルカ 22:39–23:26。
-