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アンデレ聖書に対する洞察,第1巻
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アンデレは初め,バプテスマを施す人ヨハネの弟子でした。(ヨハ 1:35,40)西暦29年の秋,彼はヨルダン川東岸のベタニヤにいて,バプテスマを施す人ヨハネがイエスを「神の子羊」として紹介するのを聞きました。(ヨハ 1:29)アンデレはもう一人の弟子(恐らくヨハネ)と一緒にイエスのあとに付いてイエスの滞在しておられた所に行き,自分がメシアを見つけたことをすぐに確信しました。次いで彼は自分の兄弟シモンを見つけてそのことを知らせ,シモンをイエスのところに連れて行きました。(ヨハ 1:36-41)この二人の兄弟はいつもの漁業の仕事に戻りましたが,その6か月ないし1年後,バプテスマを施す人ヨハネが捕縛された後に,ヤコブやヨハネと共に,「人をすなどる者」となるようにというイエスの招きを受けました。彼らはすぐに自分たちの網を捨てて,イエスに同行するようになりました。(マタ 4:18-20; マル 1:14,16-20)やがてこれら4人はいずれも使徒となりましたが,使徒の名を挙げたすべての記述の中で,アンデレの名がいつも最初の4人の中に挙げられている点は注目に値します。―マタ 10:2; マル 3:18; ルカ 6:14。
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カペルナウム聖書に対する洞察,第1巻
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恐らく,カペルナウムの南西の,近くのゲネサレの平原に沿った場所であろうと思われますが,イエスは再びペテロとアンデレ(すでにイエスの弟子になっていた; ヨハ 1:35-42)に会い,宣教に活発な追随者となるようにという明確な招待を差し伸べられました。そのあとヤコブとヨハネにも同様の招待を差し伸べられました。(マル 1:16-21)それに続いて,イエスはカペルナウムの会堂で宣べ伝え,そこに出席していた,悪霊に取りつかれた人をいやされました。それで,イエスの伝道や奇跡に関する話が,この拠点となる都市から『周囲の地方のすみずみに伝わっていきました』。(ルカ 4:31-37; マル 1:21-28。「会堂」を参照。)漁師のペテロとアンデレの家はカペルナウムにあり,その場所でイエスはペテロのしゅうとめをいやされました。そのあと,人々が,病んでいる人や悪霊に取りつかれた人たちをイエスにいやしてもらおうとして連れて来て,その家を取り囲みました。―マル 1:29-34; ルカ 4:38-41。
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