七十週: ユダヤ教の注解者たちはほぼ共通して,これは週年のことである,言い換えれば490年を意味すると理解しています。このことは,「各々一日に対して一年」という聖書の預言的計算法と調和しています。―民数記 14:34。レビ記 25:8。エゼキエル 4:6。
「エルサレムを修復し,建てよという命令のいづるより」(ダニエル 9:25,ユダヤ): ネヘミヤは,エルサレムを修復して建て直す任務が与えられたのが,アルタクセルクセス王の第20年であったと述べています。これは西暦前455年のことでした。―ネヘミヤ 2:1-8。ものみの塔聖書冊子協会発行の「聖書に対する洞察」,第2巻,380-382,782-784ページをご覧ください。
七週: 七週(年,つまり49年)は,その都市エルサレムの修復の完成に要する期間と関連しています。
六十二週: 六十二週(年,つまり434年)は,都市が完成してからメシアが到来するまでの期間と関連しています。
この二つの期間を合計すると,69週年,つまり483年になります。起点となる西暦前455年から数えると,第69週の終わりは西暦29年になります。
西暦29年: ベツレヘムで生まれ,ナザレで育てられた,ダビデの家系のイエス(ヘブライ語,エシュア)という名のユダヤ人がイスラエル全土で伝道を開始します。―ルカ 3:1-3,21,22。