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「事を正そう」イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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5 ユダヤ人が行なう崇拝行為にはどんなものがありますか。そうした行為がエホバにとって「重荷」となったのはなぜですか。
5 ここでエホバが,さらに強い言い方をされるのも当然です。「無価値な穀物の捧げ物をこれ以上持って来るのはやめよ。香 ― それはわたしの忌むべきものである。新月と安息日,大会の召集 ― 聖会と共に怪異な力を借りることにわたしは我慢できない。わたしの魂はあなた方の新月とあなた方の祭りの時節を憎んだ。わたしにとってそれは重荷となった。わたしはそれを負うことに飽きた」。(イザヤ 1:13,14)穀物の捧げ物,香,安息日,聖会はみな,イスラエルに与えられた神の律法に含まれています。「新月」について律法が指示しているのはそれを祝うことだけですが,時たつうちにその祝いに幾つかの健全なしきたりが付け加えられてゆきました。(民数記 10:10; 28:11)新月は月ごとの安息日とみなされ,その日に人々は仕事をしないだけでなく,預言者や祭司たちから教えを受けるために集まります。(列王第二 4:23。エゼキエル 46:3。アモス 8:5)そうした祝い方が悪いのではありません。人に誇示するだけのためにそうすることが問題なのです。さらにユダヤ人は,神の律法を形式的に守る一方で,「怪異な力」,つまり心霊術的な慣行に頼っています。b そのため,エホバに対する彼らの崇拝行為はエホバにとって「重荷」なのです。
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「事を正そう」イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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b 「怪異な力」と訳されているヘブライ語の単語は,「有害なこと」,「怪異な事柄」,「誤った」とも訳せます。「旧約聖書神学辞典」(英語)によると,ヘブライ人の預言者たちは,「力の誤用によって生じる悪」を糾弾する際にこの語を用いました。
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