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「わたしの民を慰めよ」イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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12,13 (イ)回復の約束を信頼できるのはなぜですか。(ロ)ユダヤ人流刑者にはどんな良いたよりがありますか。彼らが確信を抱けるのはなぜですか。
12 イザヤは,回復の約束を信頼できる2番目の理由を挙げます。その約束をしている方は強い神ですが,ご自分の民を優しく世話なさいます。イザヤはこう述べています。「シオンのために良いたよりを携えて来る女よ,高い山に向かってあなたの道を取れ。エルサレムのために良いたよりを携えて来る女よ,力を出してあなたの声を上げよ。声を上げよ。恐れるな。ユダの諸都市に言え,『さあ,あなた方の神です』と。見よ,主権者なる主エホバご自身が強い者として[「強さをもって」,脚注]来られ,そのみ腕はご自分のために支配を行なうのである。見よ,その報いは神と共にあり,その支払う賃金はそのみ前にある。神は羊飼いのようにご自分の群れを牧される。そのみ腕で子羊を集め,それをその懐に抱いて携えて行かれる。乳を飲ませるものたちを注意深く導かれる」。―イザヤ 40:9-11。
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「わたしの民を慰めよ」イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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[404,405ページの囲み記事/図版]
エホバ,愛ある羊飼い
イザヤはエホバを,子羊を懐に抱いて世話する愛ある羊飼いに例えています。(イザヤ 40:10,11)このほのぼのとしたイザヤの例えは,羊飼いの実生活の習慣に基づいているようです。現代でも,中東のヘルモン山の斜面で羊飼いたちを観察したある人はこう述べています。「羊飼いたちは,それぞれ自分の羊の群れに変わりはないか注意深く見守っていた。生まれたばかりの子羊を見つけると,自分の厚手の外とうのひだに入れた。子羊はかよわく,母親の後について歩けないからである。懐がいっぱいになると,足をつかんで肩に載せたり,ろばの背の袋やかごに入れたりした。子羊たちが母親の後について歩けるようになるまでそうするのである」。ご自分の民をそのように優しく気遣う神に仕えているということを知ると,慰められるのではないでしょうか。
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