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心霊術聖書に対する洞察,第1巻
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エルサレムを責める預言 エホバはエルサレムの不忠実さを責める宣言の中でこう言われました。「そして,あなたは必ず低くなるので,地から話すようになり,あなたのことばは塵からのように低く響くであろう。そして,あなたの声は霊媒のように必ず地からのものとなり,あなたのことばは塵から出るさえずりとなる」。(イザ 29:4)これは敵がエルサレムに攻め上って来て同市を非常に低い状態に引き降ろす,いわば地に押しつける時のことを指摘していました。したがって,エルサレムの住民が発することばは,非常に低い,その卑しめられた状態からの発言となりました。それはあたかも霊媒が話しているかのようで,静かな,はっきりしない,低い,抑えられた,かぼそい音が地の塵から出ているかと思わせるような話し方でした。しかし,イザヤ 29章5-8節が示しているように,エルサレムは救い出されることになっていました。
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声聖書に対する洞察,第1巻
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比喩的な用法 バビロンの攻撃に面したエルサレムの住民の苦もんは,病気にかかった女の苦しみの声に例えられており,「シオンの娘の声」は,初めての子を産む女の声になぞらえられています。(エレ 4:31)エルサレムは敵によって非常に低い状態に陥れられるため,彼女が声を出して語るどんなことばも,塵の中にあるかのような卑しめられた位置から上がるもの,霊媒の低い声に似たものとなります。(イザ 29:4)神は預言者エレミヤを通して,エジプトがバビロニア人によって征服されることも預言されました。彼らは木を切る者として大勢で押し寄せ,エジプトを切り倒すのです。エジプトは地に横たわり,大いに辱められ,すすり泣き,うめくことになります。その「声」は,逃げてゆく蛇の出すシューという音のように低いものとなるのです。―エレ 46:22。
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