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怒り聖書に対する洞察,第1巻
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有害な影響を避ける 怒りを抱くと自分の霊的な健康に不利な影響が及ぶだけでなく,身体に深刻な影響が及びます。血圧の上昇,動脈系の変調,呼吸器の障害,肝臓の不調,胆汁分泌の異常,すい臓への影響などが見られます。医師たちは,強い感情である怒りや激怒を,ぜん息,目の病気,皮膚病,じんましん,かいよう,歯や消化器の障害などを助長したり,悪化させたり,時にはそれらを引き起こしたりするものとして指摘しています。激怒し,激こうすると,思考過程が狂って,論理的な結論を出したり健全な判断を下したりできなくなる場合があります。激しい怒りを爆発させた後には,精神の極度の抑うつ状態がしばらく続くことも少なくありません。ですから,怒りを制御し,平和と愛を追い求めるのは,宗教的な意味だけでなく,身体的な意味においても賢明なことなのです。―箴 14:29,30; ロマ 14:19; ヤコ 3:17; ペテ一 3:11。
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骨聖書に対する洞察,第2巻
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比喩的な用法 聖書は骨に言及している箇所で,骨が文字通り個人の身体的な健康にとって,また比喩的にも人の霊的な健康にとって大変肝要なものであることを強調しています。骨は体を内部で支える骨格を形成しているので,聖書では,とりわけ奥深い感覚や感情により影響を受ける,人の本質を表わすために隠喩として使われています。ですから,恐れている人の骨は「怖れで満た」されていると言われています。(ヨブ 4:14)人の骨は極度の失意のために震えたり,疾患のゆえに「乾きのために熱く」なったりすることがあります。(エレ 23:9; ヨブ 30:30)エホバへの恐れは「骨の潤い」です。(箴 3:8)良い報告は「骨を肥やす」,つまり骨を髄で満たす,すなわち体全体を活気づけると言われています。(箴 15:30)「快いことばは……骨のいやし」です。(箴 16:24)一方,消極的な感情は身体に有害な影響を及ぼすことがあります。「打ちひしがれた霊は骨を枯らす」のです。(箴 17:22)恥ずべきことを行なう妻は夫にとって「骨の腐れのよう」です。(箴 12:4)他の人々に対してねたみを抱く人は,肉体的にも霊的にも破壊的な影響を被ることがあるので,「ねたみは骨の腐れ」です。―箴 14:30。
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