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すき返す聖書に対する洞察,第1巻
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土は夏の熱い太陽に照らされて固くなるので,秋もしくは冬の雨で土が柔らかくなるまではすき返すのを待つのが習慣でした。その時期になると,土はすき返され,種がまかれました。寒い日や天候の定まらない時があっても,険悪な雲行きになっても,き然とした人はすき返す時期に働くのをためらったりはしなかったでしょう。しかし,怠惰な農夫ならそうしたことをこれ幸いと取り上げて,働かずにいる口実にしたと思われます。そのような人が,すき返す時に怠惰であったために収穫を得られなかったとしても,隣人がそれに同情すべき理由はなかったことでしょう。(箴 20:4; 伝 11:4)しかし,すき返す時期であっても,イスラエル人の農夫は安息日を守らなければなりませんでした。―出 34:21。
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