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ベヘモト聖書に対する洞察,第2巻
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ヨブ 40章の描写は,この巨大な哺乳動物ベヘモトを生き生きとした言葉で描いています。それは草食であると説明されています。(15節)膨大な力とエネルギーの源は腰,また腹の腱,すなわち背中と腹の筋肉にあると言われています。(16節)ベヘモトの尾は杉のようです。カバの尾は長さ約46から51㌢とかなり短いので,この言葉は,この動物が太い尾を木のようにぴんと立てたり揺り動かしたりできるという意味に理解すべきものと思われます。「その股の筋は絡み合って」おり,その股の筋肉の繊維と腱が強力なケーブルのようにより合わせられています。(17節)足の骨は「銅の管」のように強いので,重い体重を支えることができます。骨とあばら骨は打って造った鉄の棒のようです。(18節)ベヘモトが大量に食物を消費することにも遠回しに言及されており(20節),とげのあるロータスの木の下で休んだり,湿地の中のポプラの陰に隠れたりすることについても言及されています。(21,22節)川が氾濫しても,この生き物は慌てません。水面の上に頭を出しておくことができ,洪水の力に逆らって泳ぐことができるからです。(23節)エホバはヨブにこう尋ねました。『ベヘモトはこれほど強く,恐ろしいまでの装備を整えているので,人間には,その目の前に立ちはだかろうとする,また鉤でその鼻を突き通そうとするたくましさがあるだろうか』― 24節。
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骨聖書に対する洞察,第2巻
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生きた組織でできている骨は,脊椎動物の体の強力な骨格を構成しています。それは余りにも複雑に組み立てられているので,科学者も十分には理解できませんが,人間は200以上の骨でできている骨格と骨に連なる筋で「織り成され」ています。(ヨブ 10:11; 伝 11:5)骨は同じ重量の鋼鉄よりも強く,その構造は鉄筋コンクリートに匹敵します。実際,エホバは「ベヘモト」を描写して,「その骨は銅の管であり,その強い骨は打って造った鉄の棒のようである」と言っておられます。(ヨブ 40:15,18)これは,カバを実によく描写した言葉です。その強力な短い脚と,がっしりとした造りの腰は,2,300ないし3,600㌔もの大変な重量の体を支えています。
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