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雲聖書に対する洞察,第1巻
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創造者エホバ神の知恵と力強さは,雲を制御されることに示されています。神は雲のことを,傾けられてその中身が空にされる「水がめ」と呼び,「だれが知恵をもって雲を正確に数えることができるか。あるいは,天の水がめ ― だれがこれを傾けることができるか」と言っておられます。(ヨブ 38:37)また,蒸発と凝結の過程を描写して,次のように述べておられます。「神は水のしずくを引き上げられ,それは神の霧のために雨として漏れるのである。ゆえに,雲は滴り,人の上に豊かに滴り落ちる。実際,だれが雲の層を理解できようか。神の仮小屋からのとどろきを」― ヨブ 36:27-29。
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大空聖書に対する洞察,第1巻
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同様に,アーチ形の空に文字通りの“窓”があって,その窓から雨が地上に降って来るのだという異教徒の考え方を古代ヘブライ人が抱いていなかったことも明らかです。ヨブ記の筆者はヨブ 36章27,28節で,「神は水のしずくを引き上げられ,それは神の霧のために雨として漏れるのである。ゆえに,雲[シェハーキーム]は滴り,人の上に豊かに滴り落ちる」と述べて,雨雲が形成される過程を描写したエリフの言葉を非常に正確に,また科学的な手法で引き合いに出しています。また,「天の水門[アルッボート]」という表現も,明らかに比喩的な表現です。―創 7:11; 王二 7:1,2,19; マラ 3:10と比較。箴 3:20; イザ 5:6; 45:8; エレ 10:13も参照。
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