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音楽,調べ聖書に対する洞察,第1巻
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神殿で歌うことはかなり重要視されていました。このことは,聖書中に歌うたいに言及されている箇所がたくさんあること,また歌うたいたちが自分の奉仕に専念するために他のレビ人に共通の「責務を免除され(て)」いたことからも明らかです。(代一 9:33)歌うたいが引き続きレビ人の特別な一団であったことは,彼らがバビロンから帰還した者たちの名簿の中で別個に挙げられているという事実により強調されています。(エズ 2:40,41)ペルシャ人の王アルタクセルクセス(ロンギマヌス)の権威さえも彼らの益のために行使され,歌うたいたちは他の幾つかの特別な集団と並んで『税金,貢ぎ,また使用税』を免除されました。(エズ 7:24)後に,王は「日々必要とするところにしたがって歌うたいのための定まった備え」があるようにという命令を出しました。この命令はアルタクセルクセスが出したとされていますが,多分,エズラがアルタクセルクセスから与えられた権限に基づいて出したのでしょう。(ネヘ 11:23; エズ 7:18-26)そのようなわけで,歌うたいたちは皆レビ人でしたが,聖書は彼らのことを特別な一団として言及し,「歌うたいとレビ人」と述べているのです。―ネヘ 7:1; 13:10。
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ネヘミヤ記聖書に対する洞察,第2巻
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ネヘミヤはアルタクセルクセスの治世の第32年にエルサレムを離れました。そして戻って来た時,ユダヤ人が祭司やレビ人たちを支えておらず,安息日の律法が犯され,多くの者が異国の女と結婚していてその雑婚によって生まれた子らがユダヤ人の言語の話し方も知らないのを見ました。(ネヘ 13:10-27)種々の事態がそれほどまでに悪くなっていたということは,ネヘミヤがかなりの期間不在であったことを示唆しています。しかし,ネヘミヤが西暦前443年以後どれほどの時を経て自分の名で呼ばれる書を完成させたかについては,確定のすべがありません。
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