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ネヘミヤ聖書に対する洞察,第2巻
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再び律法が遵守されるようになる ネヘミヤの指示によるものと思われますが,“水の門”のそばの公共広場で集会が開かれました。律法を教える点で率先したのは明らかに祭司エズラですが,ネヘミヤも教えることにあずかりました。(ネヘ 8:1-12)次いで,8日間にわたる仮小屋の祭りが行なわれました。2日後にイスラエル人は再び集合しました。この集会の時に,イスラエルの罪を全員で告白することが行なわれました。そのあと,告白のことばを書き記した契約書が作成されました。この告白の契約,すなわち「信頼できる取り決め」は,君たち,レビ人,および祭司たちによってその真正さが証明されました。「ティルシャタ[総督]」であったネヘミヤは,真っ先に印によりそれを証明しました。(ネヘ 8:13–10:1)民は全員,異国人と結婚しないこと,安息日を守ること,神殿での奉仕を支持することなどに同意しました。次いで,くじにより10人ごとに一人が選ばれて,エルサレムに永住することになりました。―ネヘ 10:28–11:1。
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印章,証印聖書に対する洞察,第1巻
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印章による印影は所有権や信ぴょう性を表わすものであり,文書をはじめとして袋,扉,墓などの封印されたものに人が不法に手を加えることを防ぐ役を果たしました。(ヨブ 14:17; ダニ 6:17; マタ 27:66)預言者エレミヤが畑を購入したとき,証人たちの署名の付された証書は封印されましたが,その2枚目の写しは封印されませんでした。封印は恐らく,証書を畳んで閉じ,ひもで結び,そのひもの上にろう,あるいは他の柔らかい何かの塊を載せ,その上に印章で押印して作ったのでしょう。後になって,開封してあるほうの証書の正確さについて疑問が生じるなら,証人たちの前で封印されたほうの証書を提出することができました。(エレ 32:10-14,44)王の印章を託されている人は公式の布告を出すことができ,印章が押されていれば,その布告の信ぴょう性を証明するものとなりました。(王一 21:8; エス 3:10,12; 8:2,8,10)自分の印章を文書に押印することは,そこに記載されている条件を受諾したことを意味する場合もありました。(ネヘ 9:38; 10:1)印章による印影のある古代のかめの取っ手が数多く発見されました。印章によるそのような印影のあるものは,かめの所有者とその中味を,またあるものはその中味の量または質を示しています。
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