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さそり聖書に対する洞察,第1巻
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列王第一 12章11,14節と歴代第二 10章11,14節では,ヘブライ語のアクラッビームが「とげむち」と訳されていますが,それは字義的には「さそり[複数]」という意味です。ここで言及されている刑罰の道具は,とがったものがたくさん付いたむちだったのかもしれません。
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むち聖書に対する洞察,第2巻
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むち
(Whip)
普通は,柄の付いた,しなやかな縄や革むち。この道具は古来,人間を打ちたたいたり(代二 10:11,14),動物を追い立てて導いたりする時に用いられてきました。―箴 26:3; ナホ 3:2。
レハベアム王は,父親のソロモンがイスラエル人を「むち」で打ち懲らしたのに対し,自分は「とげむち」でそうすると誇らしげに語りました。レハベアムの言葉は比喩的なものでしたが,ここで言われているとげむちは,先のとがったものが幾つも付いたむちのことだったのかもしれません。「とげむち」に相当するヘブライ語(アクラッビーム)は字義通りには「さそり」を意味するからです。―王一 12:11,14,脚注; 代二 10:11,14。
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