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ベテル聖書に対する洞察,第2巻
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ホセアの預言の成就として,ベテルにあった金の子牛はアッシリアの王のもとへ運び去られていました。(ホセ 10:5,6)しかし,元のヤラベアムの祭壇はユダのヨシヤ王の時代にもまだそこにあり,ヨシヤは治世の第18年(西暦前642年)かその翌年に,偽りの宗教を一掃する努力の手をベテルまで,さらにはサマリアの諸都市にまで広げました。ヨシヤはベテルにある偶像礼拝を特色とする崇拝の行なわれた場所を破壊しましたが,その際,3世紀以上前に「まことの神の人」の述べた預言の成就として,付近の墓から取った骨をまず祭壇の上で焼いてそれを汚しました。手を付けないでおかれた唯一の墓は「まことの神の人」の墓で,そのようにして同じ墓に入っていた年老いた預言者の骨も焼かれずに済みました。―王二 22:3; 23:15-18; 王一 13:2,29-32。
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予知,あらかじめ定める聖書に対する洞察,第2巻
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ヨシヤに関するエホバの預言では,ダビデの子孫の中のだれかがその名前で呼ばれることになっており,その人がベテルという都市で偽りの崇拝に対して行動を起こすことが予告されていました。(王一 13:1,2)それから300年余りたって,ヨシヤという名の王がその預言を成就しました。(王二 22:1; 23:15,16)とはいえ,この王は「神のみ口から出たネコの言葉」に留意せず,それがもとで殺される結果になりました。(代二 35:20-24)したがってヨシヤは,神によって予知され,特定の業を行なうようあらかじめ定められていましたが,それでも忠告に留意するか,それを無視するかを選ぶことのできる倫理的に自由な行為者でした。
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高き所聖書に対する洞察,第2巻
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アッシリアの王が十部族王国を流刑にした後もしばらくの間,高き所は存在し続けました。アッシリアの王がサマリアの領土に移住させた異民族が引き続き高き所を崇拝のために用いたからです。(王二 17:24,29-32)その約100年後,ユダの忠実な王ヨシヤは,ベテルにあった祭壇と高き所を取り壊し,祭壇の上で人の骨を焼いてそこを汚しました。また,サマリアの諸都市にあった高き所の家もすべて取り除き,高き所の祭司たちをすべて犠牲としてささげ(殺し),祭壇の上で人の骨を焼きました。(王二 23:15-20)こうして,名前の挙げられていない「神の人」が300年以上前に述べた預言が成就しました。―王一 13:1,2。
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