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イゼベル聖書に対する洞察,第1巻
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イゼベルはエヒウが彼女の子である統治中のエホラムを殺し,エズレルに向かっているという知らせを聞くと,両目に上手に顔料を塗り,髪を美しく飾り,宮殿の広場を見下ろす階上の窓に寄り掛かりました。彼女はその窓から,意気揚々と入って来た征服者に向かって,「自分の主の殺人者ジムリにとって万事うまく行きましたか」と言って,あいさつしました。皮肉たっぷりのこのあいさつの言葉は,多分,それとない脅迫だったのでしょう。というのは,ジムリは自分の王を殺して王位を奪ってから7日後に,自分の命を脅かされた時,自殺したからです。―王二 9:30,31; 王一 16:10,15,18。
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ジムリ聖書に対する洞察,第1巻
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3. イスラエルの十部族王国の5番目の王。ジムリは西暦前951年ごろティルツァで7日間支配しました。彼は以前,エラ王のもとで兵車隊の半分の隊長を務めていましたが,軍隊がギベトンに出て行って,エラ王が後に残っていた時,ジムリは王とバアシャの家の残っている者すべてを殺し,自ら王になりました。ジムリの支配が非常に短かったのは,軍隊がオムリを王にし,ティルツァを攻囲するため即座に戻って来たからです。その際ジムリは自分の身の上に王の家を焼きました。ジムリはエホバの目に悪いことを行なったと言われています。(王一 16:3,4,9-20)イゼベルの最後の言葉は,ジムリに臨んだ結末を思い出させるものです。エヒウが勝利を収めてエズレルに乗り込んで来た時,イゼベルは窓から,「自分の主の殺人者ジムリにとって万事うまく行きましたか」と嘲弄しました。―王二 9:30,31。
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