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ヨクメアム聖書に対する洞察,第2巻
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2. ソロモンの12人の代官の一人であるアヒルドの子バアナの管轄下にあった地域に接していた地方。(王一 4:12)ヨクネアムと同一かもしれません。
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ヨクネアム聖書に対する洞察,第2巻
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ヨシュアが征服した,カルメルの都市。(ヨシュ 12:7,22)ヨクネアムは,最初はゼブルンの部族に割り当てられましたが(ヨシュ 19:10,11),その後,メラリ人のレビ人に与えられました。(ヨシュ 21:34)今日では普通,メギドの北西約11㌔,カルメル山麓の塚の上にあり,エズレルの谷を見渡すことのできる,テル・ケームーン(テル・ヨクネアム)と同定されています。列王第一 4章12節の「ヨクメアム」は「ヨクネアム」のつづりを間違えたものかもしれません。
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ツァレタン聖書に対する洞察,第2巻
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しかし,この同定をソロモンの5番目の行政区に関する列王第一 4章12節の説明と調和させるのはやや困難です。その聖句は,「タアナク,メギド,それにエズレルの下方のツァレタンの傍らにあるベト・シェアンの全土,ベト・シェアンからアベル・メホラ,ヨクメアムの地方まで」と述べています。カルン・サルタベはそこに列記されている他の場所よりずっと南にあり,隣接しているという意味ではベト・シェアンの「傍ら」にはありません。エルサレム聖書は列王第一 4章12節に挙げられている場所の地理的な順序を調整しようと努力して,「エズレルの下方のベト・シェアンの全土,ベト・シェアンからツァレタンの傍らにあるアベル・メホラに至るまで」と述べ,そのようにしてツァレタンをベト・シェアンよりもアベル・メホラに関係させています。しかし,この言及は「ベト・シェアンの全土」に対するものなので,都市そのものよりも一つの地域を指しているに違いありません。もしツァレタンがひときわ目立つカルン・サルタベの頂と確かに関係があったとすれば,ベト・シェアンの地域は,同市の周辺から始まって南方へツァレタンが見えるようになる地点まで延びている谷あいの平原を包含しており,ツァレタンはそのようにして,別個ではあっても隣接している一つの地域を指し示すのに役立っていたのかもしれません。
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