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アビラム聖書に対する洞察,第1巻
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2. ベテル人ヒエルの長子。ヨシュア 6章26節には,滅ぼされた都市エリコに関するヨシュアの誓いが記録されています。それによれば,だれであれエリコを建て直す者は長子を失ってそうすることが予告されていました。アビラムの父ヒエルはこの誓いを無視し,ヨシュアの時代から5世紀ほど後のアハブ王の治世中(西暦前940-920年ごろ)にエリコの基を据えました。彼の息子アビラムはその預言の成就として歴史に記録されているように,明らかに時ならぬ死を遂げたようです。―王一 16:34。
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のろい聖書に対する洞察,第2巻
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ですから,こうしたのろいを冒とくすることと混同すべきではなく,またギベオン人の例からも明らかなように,こののろいに必ずしも激しい怒りが含まれるわけではありません。上記の聖句ではヘブライ語のアーラルという言葉が用いられています。この言葉は申命記 27章15-26節,28章16-19節にある数々の宣告の正式な宣言の中に18回出ており,さらに出エジプト記 22章28節,エレミヤ 11章3節,17章5節,48章10節にあるような厳粛な宣告の中にも出て来ます。それと関連のある名詞メエーラーは5回出て来ます。(申 28:20; 箴 3:33; 28:27; マラ 2:2; 3:9)これらの言葉の聖書中の用法は厳粛な宣告や災いに関する予告を示唆しており,神または権威を授けられた人によってなされる場合には預言的な価値や効力を帯びることになります。だれにせよ荒廃したエリコを後代に建て直す者に対して述べられているヨシュアののろいは,幾世紀も後に成就しました。(ヨシュ 6:26; 王一 16:34)しかし,バラク王がバラムにイスラエルをのろうよう何度か要請した時,エホバはその要請を是認されず,代わりに祝福が宣告されるように取り計らわれました。―民 22:6–24:25。「呪詛」を参照。
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ヒエル聖書に対する洞察,第2巻
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ヒエル
(Hiel)[「わたしの兄弟は神; 神の兄弟」を意味するアヒエルの短縮形]
西暦前10世紀のアハブの治世中にエリコを再建したベテル人。500年以上前のエリコの滅びの際にヨシュアが述べた誓いの成就として,ヒエルは長子アビラムを失ってその都市の基を据え,末の子セグブを失ってその扉を立てました。―ヨシュ 6:26; 王一 16:33,34。
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