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境界,境界線聖書に対する洞察,第1巻
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幾世紀も後,神はアブラハムとその胤に対し,境界の明示された一定の土地を与える約束をなさいました。(創 15:18-21; 出 23:31)神はその地に居住していたカナン人が,「アモリ人のとが」が満ちて退去の布告が執行される時までのさらに「四百年」という予告された期間,その約束の土地に居住し続けることを許されました。(創 15:13-16)他方,エホバ神は,遠い昔にイスラエル人の父祖の親族から分かれ出たエドム,モアブ,アンモンなどの諸国民の境界をイスラエル人が侵すことのないようにとも定められました。(申 2:4,5,18,19)申命記 32章8節のモーセの歌の中の言葉は,こうした事実に照らして理解されるべきです。その聖句は,「至高者が諸国民に相続分を与えた時,アダムの子らを互いに引き離した時,もろもろの民の境界を定めて,イスラエルの子らの数を顧慮された」となっています。
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系図聖書に対する洞察,第1巻
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使徒が述べているとおり,「聖書全体は神の霊感を受けたもので,教え,戒め,物事を正し,義にそって訓育するのに有益です。それは,神の人が十分な能力を備え,あらゆる良い業に対して全く整えられた者となるためです」。(テモ二 3:16,17)ですから,聖書に記されている系図には全幅の信頼を寄せることができます。それらの系図はそれが書かれた時代のみならず,今日のわたしたちにとっても肝要な統計上の資料を提供しました。それらの系図によって,イエス・キリストこそ約束された待望久しいアブラハムの胤であるという系図上の十分な確証が得られます。また,アダムまでさかのぼる年表を確立する点で大いに助けられますが,そのような助けは他の出典からは得られません。わたしたちは,神が「一人の人からすべての国の人を造って地の全面に住まわせ」たことを知っています。(使徒 17:26)また,確かに「至高者が諸国民に相続分を与えた時,アダムの子らを互いに引き離した時,もろもろの民の境界を定めて,イスラエルの子らの数を顧慮された」ことが分かり(申 32:8),諸国民がどのように関連し合っているかも分かります。
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