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父なし子聖書に対する洞察,第2巻
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父なし子
(ちちなしご)(Fatherless Boy)
父なし子つまり孤児,それにやもめは,自分を養い,自分の利益を守ってくれる男性が家にいないために,圧迫や窮境にひときわ陥りやすい立場にありました。ですから,律法のもとではそのような人たちの福祉が考慮に入れられており,父なし子,やもめ,外人居留者のための公正が保証されると共に,彼らの生活を維持するための規定も律法に含まれていました。(出 22:22-24; 申 24:17)これらの貧しい人たちは畑やオリーブの木,またぶどう園に残された落ち穂や採り残しをもらうことができました。(申 24:19-21)年ごとの寛大な取り入れの祭り(仮小屋の祭り)の際には,それに参加するようにとの特別な招待が彼らに差し伸べられ,その祭りの期間中,彼らは祝いに伴う宴を楽しむことができました。(申 16:9-14)3年ごとに,イスラエル人が通常はエルサレムで食べる特別な什一が彼らの郷里の都市の門の内側に置かれました。父なし子はこの什一の一部を受ける権利を法的に与えられていました。―申 14:28,29; 26:12,13。
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