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憎悪すべきもの聖書に対する洞察,第2巻
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ヘブライ語のニッダーという言葉はヘブライ語聖書中に30回出ています。この言葉は,「除外する; 思いの中から退ける(考えることを拒む)」を意味するナーダーという語根語から派生したのかもしれません。(イザ 66:5; アモ 6:3)ニッダーは,例えば月経に起因するような身体的なものであれ(レビ 12:2,5; 15:20,24,25,33),偶像礼拝に由来するような道徳的なものであれ(エズ 9:11; 代二 29:5),不浄もしくは何らかの疎むべきものを表わしています。この同じヘブライ語は,「清めの水」(民 19:9-21; 31:23,新世; 「月経のときに用いられる水」,民 19:9,新世,脚注; 「隔ての水」,欽定; 「不浄のための水」,改標,聖ア; 「不浄払いの水」,エルサレム)に関連して用いられており,不浄なもの,または汚れたものを取り除くのに使われた水を指しています。
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灰聖書に対する洞察,第2巻
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レビ人の祭司は日ごとに,祭壇の上で動物の犠牲を焼いて生じた脂灰(デシェン)を取り除き,それを「宿営の外の清い場所に」持って行きました。(レビ 6:9-11)民数記 19章によると,きずのない赤い雌牛で,その身に欠陥がなく,くびきを掛けたことのないものをほふり,それを宿営の外で焼くことも行なわれました。この「罪の捧げ物」の灰は,宿営の外の清い場所に置かれていたので(民 19:9),その幾らかを水と混ぜて,汚れた人や物に振り掛けて浄めるために使うことができました。(民 19:17)使徒パウロは「若い雌牛の灰[ギ語,スポドス]」による比喩的な肉の清めに言及し,それよりはるかに偉大な清め,つまり「キリストの血」を通して可能になった,「良心を死んだ業から」清めることを強調しました。―ヘブ 9:13,14。
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