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寝床,床聖書に対する洞察,第2巻
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寝床には普通,一定の付属品が伴っていました。例えば,まくらです。イエスは,ガリラヤの海を渡っていた時,舟のとものほうで「まくらをして」眠っておられました。(マル 4:38)もっと寒い季節には「織った敷布」や他の覆いが用いられましたが(イザ 28:20),それでも日用の衣を着て眠るのが一般的でした。モーセの律法が,日没後に他の人の衣を保有することを禁じた理由はそこにあります。「それはその者にとって身を覆うただ一つのものだからである。……彼は何にくるまって寝るだろうか」― 出 22:26,27。
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負債,負い目,債務者聖書に対する洞察,第2巻
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一方,律法は債務者も保護しました。債権者は債務者の家の中に入って質物を取ることができず,むしろ債務者がそれを持って来るまで外で待たなければなりませんでした。(申 24:10,11)やもめの衣や,手臼やその上部のひき石などの必需品は,質物として取ることができませんでした。(申 24:6,17)貧しい人は外衣(マント)を1枚しか持たず,寝る時もそれにくるまって寝ることが珍しくなかったので,債権者はその衣を質物として取ったとしても,日没時にはそれを返さなければなりませんでした。―出 22:26,27; 申 24:12,13。
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