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怒り聖書に対する洞察,第1巻
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怒りは正当な場合でも,制御されないなら危険であり,悪い結果をもたらします。シメオンとレビにとっては,妹のディナがヒビ人シェケムに犯されたのですから,彼に対して憤るのももっともなことでした。しかし,シェケムの地に住んでいたすべての男を無慈悲に殺りくしたのは,加えるべき罰としては度の過ぎたことでした。そのため,父ヤコブは彼らの無制御な怒りを糾弾し,その怒りを呪いました。(創 34:1-31; 49:5-7)人は非常に腹立たしく思った時に,自分の怒りを制御すべきです。地上で最も柔和な人だったモーセは,イスラエル人の不平や反逆的傾向にいら立って怒りに任せた言動をし,エホバを聖なるものとしなかったため,罰せられました。―民 12:3; 20:10-12; 詩 106:32,33。
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飛び地の都市聖書に対する洞察,第2巻
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シメオンの相続地は,ユダの領地内の都市から成っていました。ユダに対する配分地は「彼らにとって大きすぎた」からです。(ヨシュ 19:1-9; 第1巻,744,947ページの地図)レビ人が管轄した48の都市は,六つの避難都市を含め,すべて他の部族の領地内にある飛び地でした。(ヨシュ 21:3-41)このようにして,『彼らはヤコブの中に受け分を持つが,イスラエルの中に散らされる』という,シメオンとレビに関するヤコブの臨終の預言が成就しました。―創 49:7。
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相続物,相続地聖書に対する洞察,第2巻
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世襲の土地 イスラエルの子らの相続地は,土地の境界線の概略をモーセにお示しになったエホバによって彼らに与えられました。(民 34:1-12; ヨシュ 1:4)ガドの子ら,ルベンの子ら,マナセの半部族は,モーセから領地の配分を受けました。(民 32:33; ヨシュ 14:3)残りの部族は,ヨシュアとエレアザルの指導のもとに,くじによって相続地を受けました。(ヨシュ 14:1,2)創世記 49章5,7節にあるヤコブの預言と調和して,シメオンとレビは,相続地として独立した領地を受けませんでした。シメオンの領地は,ユダの領地の中の土地(および飛び地の都市)で成っていました。(ヨシュ 19:1-9)一方,レビはイスラエルの全領地のあちこちにある48の都市を与えられました。レビ人は聖なる所での特別な奉仕の任命を受けたので,彼らの相続分はエホバであると言われていました。彼らは奉仕に対して与えられる受け分または相続分として什一を受けました。(民 18:20,21; 35:6,7)それぞれの家族は,部族の領地内に配分地を与えられました。家族が増え,息子たちが相続するにつれ,土地は徐々に小さな区画,さらに小さな区画へと分けられてゆきました。
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