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ヨセフ聖書に対する洞察,第2巻
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その後,ファラオのつかさ人のうちの二人,献酌人の長とパン焼き人の長が同じ獄に入れられた時,ヨセフは彼らに仕えるよう割り当てられました。やがて,これらの者は二人とも夢を見ました。ヨセフは解き明かしは神によると述べてから,彼らにその夢の意味を説明しました。献酌人の見た夢は,3日のうちに本人が元の地位に戻されることを指し示すものでした。そこで,ヨセフは献酌人に,自分のことを覚えていて,自分が獄から釈放されるよう自分のことをファラオに話して欲しいと頼みました。ヨセフは自分が「ヘブライ人の土地」からさらわれて来た者であり,投獄されるようなことは何もしていないと説明しました。多分,自分の家族の名誉を傷つけないようにするためだったと思われますが,ヨセフは自分を誘拐したのがだれであるかを明らかにしませんでした。その後ヨセフは,パン焼き人の見た夢の意味を,3日のうちにパン焼き人が死に処されるということであると解き明かしました。どちらの夢も3日後のファラオの誕生日に成就しました。このことからヨセフは,自分自身の見た夢も必ず成就するという確信を深め,引き続き忍耐するよう助けられたに違いありません。兄弟たちによって売りとばされてからこの時までに,早くも約11年が経過していました。―創 40:1-22。創 37:2; 41:1,46と比較。
ファラオが献酌人の長を置いていたという聖書の記述と一致して,テーベのある墓の中にはぶどうの収穫やぶどう酒造りの様子が描かれています
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