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ハガル聖書に対する洞察,第2巻
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それから幾年もたって,アブラハムはイサクがおよそ5歳になった時「イサクの乳離れする日に大きな宴」を催しましたが,その時サラは,ハガルの子で当時19歳ぐらいになっていたイシュマエルが「からかっている」のに気づきました。それは決して無邪気な子供の遊びではありませんでした。その記述の次の節からうかがえるように,相続権に関してイサクをばかにすることが関係していたのかもしれません。エホバのみ使いはイシュマエルが闘争的な性質を示すことを予告していましたが,イシュマエルはその時そのような性質を表わし始めていたのです。(創 16:12)サラは息子イサクの将来を案じたためと思われますが,アブラハムにハガルとその息子を追い出して欲しいと言いました。それはアブラハムにとって不快なことでしたが,エホバの指示により,妻の願い通りに行ないました。翌朝早く,アブラハムはハガルにパンと水の皮袋を持たせ,彼女を息子と共に去らせました。―創 21:8-14。
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イサク聖書に対する洞察,第1巻
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あるタルグムは,シリア語ペシタ訳と同様に,創世記 21章9節で,イシュマエルの発言に「あざ笑う」という意味を付しています。クックの「注解」はツァーハクという言葉についてこう述べています。「この箇所のその言葉は,一般に理解されているように,恐らく『あざけりの笑い』という意味であろう。アブラハムはイサクのことで喜びつつ笑い,サラは疑うように笑ったが,今度はイシュマエルがあざけって,それも恐らく迫害や暴虐を加える気持ちで笑った」。霊感を受けた使徒パウロはこの問題に決着をつけ,イシュマエルのイサクに対する接し方が,無邪気な遊びではなく,苦しめること,つまり迫害であったことをはっきり示しています。(ガラ 4:29)ある注解者たちは,続く節(創 21:10)でサラが,「この奴隷女の子がわたしの子と,イサクと一緒に相続人となることはないのです」と強く主張していることから考えて,イシュマエル(イサクより14歳年上)が,恐らく相続権に関してイサクと言い争い,イサクを嘲弄したのではなかろうかと述べています。
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