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エジプトの川聖書に対する洞察,第1巻
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エジプトの川
(エジプトのかわ)(River of Egypt)
エホバは,「エジプトの川から」ユーフラテス川までの土地がアブラハムの胤に与えられると約束されました。(創 15:18)注解者たちは一般に,この「エジプトの川」とは,今日シナイ半島のワディ・エル・アリシュと同定されている「エジプトの奔流の谷」のことであると理解しています。その川は,ポート・サイドの東約150㌔の所で地中海に注いでいます。(「エジプトの奔流の谷」を参照。)歴代第一 13章5節で,「エジプトの川[シーホール]」(新世,ラムサ,聖ア)という表現を用いている翻訳が幾つかありますが,これもワディ・エル・アリシュのことを指しているのかもしれません。しかし,両方の聖句がナイル川の一支流を指している可能性もあります。―「シホル」を参照。
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シホル聖書に対する洞察,第1巻
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“シホル”という言葉は,エホバが「エジプトの川から,かの大川,ユーフラテス川まで」の土地をアブラハムに約束された創世記 15章18節には出て来ません。そのため,ここでも,「エジプトの川[ナーハールの語形]」がナイルのどこかの部分を指すのか,それとも「エジプトの奔流の谷[ナハル]」(ワディ・エル・アリシュ)を指すのかという疑問が生じます。その答えは,エホバがここで部族の相続地として配分された実際の範囲を描写されたのか,それともイスラエル人の王国が支配する地域全体の最大の範囲を指して言われたのかによって決まります。前者であるとすれば,この聖句は恐らくワディ・エル・アリシュに当てはまり,後者であれば,シホルに当てはまることになります。―「エジプトの奔流の谷」を参照。
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