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ヘロデ聖書に対する洞察,第2巻
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5. ヘロデ・フィリポ。ヘロデ大王が大祭司シモンの娘マリアムネ2世によってもうけた息子。フィリポはヘロデアの最初の夫でした。ヘロデアは彼と離婚し,彼の異母兄弟ヘロデ・アンテパスと結婚しました。フィリポは,聖書のマタイ 14章3節,マルコ 6章17,18節,ルカ 3章19節に付随的に登場しています。
ヘロデ・フィリポという名は,四分領太守フィリポと区別するために使われています。というのは,ヨセフスによれば四分領太守フィリポも,ヘロデ大王が別の妻,すなわちエルサレムのクレオパトラによってもうけた息子だからです。
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ヘロデア聖書に対する洞察,第2巻
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したがって,バプテスマを施す人ヨハネがヘロデアとヘロデ・アンテパスのこの結婚を非難したのはもっともなことでした。その結婚はユダヤ人の律法下では違法かつ不道徳なものであったからです。そのように非難したため,ヨハネは獄に投げ込まれ,後に打ち首にされました。ヘロデアは彼の大胆不敵で義にかなった糾弾によって激しい憎しみをかき立てられ,最初の機会をとらえて預言者ヨハネを殺させました。―マタ 14:1-11; マル 6:16-28; ルカ 3:19,20; 9:9。
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