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アモリ人聖書に対する洞察,第1巻
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それでも,それからしばらくして神はアブラハムに,アモリ人のとがが最終的に『満ちた』ときアブラハムの子孫は外国の地からカナンに戻って来て,アモリ人の土地を取得することになるとお告げになりました。―創 15:13-21。
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アモリ人聖書に対する洞察,第1巻
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カナンの支配的な部族 創世記 15章16節と48章22節で用いられている「アモリ人」という語はカナンのもろもろの民全体を表わしている,とみなす注解者もいます。確かにアモリ人は,イスラエル人のエジプトからの脱出のころ,カナンにおける主要な,つまり支配的な部族だったようです。(申 1:6-8,19-21,27; ヨシュ 24:15,18; 裁 6:10と比較。)もしそうなら,アモリ人という支配的な部族の名のもとに他の従属の関連部族のことを述べる場合があるとしても,それは理解できることです。それで,民数記 14章44,45節では,「アマレク人」と「カナン人」がイスラエル人に初めて軍事的敗北をもたらしたと記述されているのに対し,申命記 1章でモーセが過去の様々な出来事を概括した中では,単に「アモリ人」が敗北をもたらしたと述べられています。(申 1:44)同様に,ヨシュア 10章5節では,エルサレムがアモリ人の王に支配されていることが述べられていますが(エゼ 16:3,45と比較),ほかの箇所では,エルサレムに住んでいるのはエブス人であることが示されています。(ヨシュ 15:8,63; 裁 1:21。また,ギベオンの例が出ているヨシュ 9:7およびサム二 21:2と比較。)イスラエル国民の一部族であるユダの名称が,「ユダヤ人」という呼び方ですべてのイスラエル人に当てはまるようになったのも,それと同様の例です。
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