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読者からの質問ものみの塔 1975 | 3月1日
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ことはできません。なぜですか。ヨブの忠誠を試みることをサタンが許されたのは,神の特別の許可によるからです。
実際のところ,いわゆる「自然の」災害については,人間自身の責められるべき場合が少なくありません。人間が地球のさまざまな資源を正しく管理せず,自然の循環を乱してきたことは,天候や気象にまちがいなく影響を与えてきました。「大英百科事典」(1974年版)はこう述べています。「工業その他の活動によって大気中に大量に放出される熱・廃ガス・微粒子などが天候や気象に変化を来たしている証拠はしだいに増大している」。さらに,洪水による被害の多くは,浸食を防ぐはずの樹木の伐採や,河川に隣接した低地や洪水による堆積地に町を建設したことによっても起きています。多くの権威者は,こうした事を避けるようにと諸国家に勧告しています。それは自らに大きな苦しみをもたらすことになるからです。
また,忘れてならないのは,人類は一般に言って神の律法を無視する道を選んできたため,創造者は人間がただ自分の道を進むことを許してこられた,という点です。結果として,人間には,「なんであれ,人は自分のまいているもの,それをまた刈り取ることになる」という神の不変の法則が当てはまってきました。―ガラテア 6:7。
しかし,間接的には,サタンは人間に振りかかったさまざまな災害に責任を持ってきました。明らかに悪魔は危害を目的として人間に働きかけ,環境を破壊するまでに利己主義と貪欲の道を追い求めさせてきました。使徒パウロはエフェソスのクリスチャンたちに手紙を書いたさい,彼らがもはやそうした悪い影響に形作られてはいないことを指摘して次のように述べました。「あなたがたは自分の罪過と罪にあって死んでいましたが,そのあなたがたを神は生かしてくださいました。あなたがたはこの世の事物の体制にしたがい,また空中の権威の支配者,不従順の子らのうちにいま働いている霊にしたがって,一時はそうした罪のうちを歩んでいました」― エフェソス 2:1,2。
サタンはここで,「空中の権威の支配者」と呼ばれています。クリスチャンはもはやその影響下にいないことが示されていますから,彼が支配するこの「空中」とは,文字通りの大気を指していないことが明らかです。クリスチャンも,他の人々すべてと同様,文字通りの大気の乱れによる影響は受けるからです。しかし彼らは,サタンが権威を行使している「天の場所にある邪悪な霊の勢力」の支配もしくは影響の下にはいません。(エフェソス 6:12)したがって,この「空中」とは,これら「邪悪な霊の勢力」が活動している,地的領域を越えた場所を指しています。そして,真のクリスチャンのうちではなく,「不従順の子ら」のうちに働いている「霊」とは,サタンである「支配者」が思うがままに用いる,目に見えない活動力です。それは,この支配者から出るもので,彼と同じようにエホバ神に不従順な者たちに影響を与えています。
したがって,聖書的にも,また他の面から見ても,近年のある特定の嵐や洪水による災害を,超人間の勢力に直接に帰すべき明確な証拠はありません。
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どれほど長く生きたいですかものみの塔 1975 | 3月1日
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どれほど長く生きたいですか
今日のわたしたちの寿命よりはるかに長く生きることは可能ですか。すでに死んだ人々が再び生きることができますか。聖書は,神が約束された永遠の命の賜物について,また,復活によって死者でさえその賜物を受けられることについて述べています。
こうした約束を,「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」からお読みください。この堅表紙の聖書は,語句索引を含め500ページ以上から成っています。192ページの聖書研究手引き,「聖書はほんとうに神のことばですか」と一緒に,450円のご寄付でお求めになれます。郵送料発行者負担でお送りします。今すぐ下記にお申し込みください。108 東京都港区三田5丁目5番8号 ものみの塔聖書冊子協会(振替 東京 138022番)
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