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「約束の地」で見出した私の宝ものみの塔 1967 | 9月15日
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美しい庭の管理の仕事を引き受けました。この庭は実によく造られており,これまでに少くとも二人の建築家が足をとめて,この美しい庭園をほめていました。ある日,赤ん坊をのせたうば車を押して二人の母親がこの庭にはいってきて,その中の一人の婦人が次のように語るのを聞きました。「まあ,ここは楽園みたいだわ」。すると,別の婦人は,「まるでニューヨークのオアシスのようね!」と話していました。その後,私は工場のやさしい仕事を割り当てられました。工場では,多くの若い人々をも含めて,献身した数多くの奉仕者が喜びにあふれて心からエホバに仕えている様を見て,感激させられます。
多くの老人と同様,私も,過ぎ去った長い歳月を回顧します。しかし正直に言って,若く血気盛んな時に神に仕える機会を得たことを,ほんとうに感謝しています。偉大な神エホバを知ったのは,私がまだ22歳の時でした。今,私は75歳です。しかしこれまでの歳月,豊かな祝福を与えられてきました。エホバに仕えることは確かに大きな宝です。この宝には,新しい事物の制度に関する知識のもたらす喜びと幸福のみならず,神の御心を行なってエホバの是認を受けるという経験も伴っているのです。これこそ,「約束の地」に来て,私が見出した最大の宝です。
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全く正しい戦争がありますかものみの塔 1967 | 9月15日
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全く正しい戦争がありますか
1 最近どんな問題が論議の的となっていますか。それはなぜですか。
史上かつてないほどに論議の的となり,かつ答えが真剣に求められているのは,「正義の戦争というものがあるか」という問いです。歴史をひもといてみればほとんどの戦争は無益であり,残酷なのは言うまでもなく,極度に非人間的なものであったことがわかります。また非常に多くの戦争はどちらの側にも損害をもたらしました。勝利者であったシャーマン将軍も,戦争は「地獄である」と語っています。現在も戦争に抗議する多くの声があり,真実に正義の戦争などはないと感ずる人々によって組織的なデモが行なわれています。
2 論理的に考えれば,戦争はどうしても必要ですか。どんな疑問が起きますか。
2 しかしここで当然に次のような議論が出ます。世の中には利己主義や悪がある以上,正義を愛し,平和を望む人が生きるためには,戦争に訴えることも必要である,もし戦わなければ,すべての自由と権利は人間の手から奪われてしまうと,人は論じます。これにも一理あります。正義や公正に敵する人は少なくありません。正義を守るには戦争が必要ですか。どんな種類の戦争ですか。だれが指揮しますか。すべての戦争を終わらせる正義の戦争がありますか。
正義の戦争が必要なわけ
3 (イ)聖書は戦争の必要をどのように示していますか。(ロ)人間の戦争によって望ましい結果が得られますか。何が必要ですか。
3 このことに関連した原則は,聖書に簡潔に述べられています。「悪しき者は正しい者のあがないとなり,不信実な者は正しい人に代る」。(箴言 21:18)つまり創造者のもくろまれたとおりに,正しい者が生命を真に享受する唯一の方法は,すべての悪しき者がその生命をもって償うことです。義の妨げとならないように彼らを一掃してしまいなさい。しかしだれが人を悪人と定めるのですか。地に住む者の益のために悪人を一掃できるの
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