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「わたしたちは,ほかの人びとのように眠ったままでいないようにしましょう」ものみの塔 1979 | 6月15日
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や動機,欲望を見守り,わたしたちの内なる人に深い注意を払わねばなりません。(エフェソス 3:16-19)「たゆまず祈り,感謝をささげつつ[祈り]のうちに目ざめていなさい」という使徒パウロの助言は本当に優れた助言です。―コロサイ 4:2。テサロニケ第一 5:8,11,16-22。
エホバの模範にならって目覚めている
真のクリスチャンは,「ほかの人びとのように眠ったままでいない」ようにし,目覚めているという点でエホバの優れた模範に倣うことができます。「ほかの人びと」にとって,腐敗と不正のはびこった現在の体制に終わりをもたらす点で,エホバは遅いように見えるかもしれません。(ペテロ第二 3:9)とすれば,「大患難」が突如として臨む時にも,彼らはまだ『眠って』いることでしょう。(テサロニケ第一 5:3)しかしエホバは,確かに少しもまどろんでいないことを示されます。その時に神の取られる進路は,詩篇 78篇65,66節(新)の表現と比較できるでしょう。そこにはこう書かれています。「そのとき,エホバは眠りからのように目覚め始められた。ぶどう酒[の酔い]からさめる力のある者のように。そして,背後からご自分の敵対者たちを討ち倒しにかかり,定めなく続くそしりを彼らにお与えになった」。―エレミヤ 1:12と比べてください。
今は,わたしたちの霊的必要と現在の時代の危機を意識しつつ,エホバの奉仕に積極的であることと神の導きに答え応ずることにクリスチャンの喜びを見いだすべき時です。今は,まさにパウロが他の手紙でも述べたように,霊的に目覚めるべき時なのです。「あなたがたの眠りからさめるべき時が,すでにきている。なぜなら今は,わたしたちの救いが,初め信じた時よりも,もっと近づいているからである。夜はふけ,日が近づいている」― ローマ 13:11,12,口。
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読者からの質問ものみの塔 1979 | 6月15日
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読者からの質問
● 血液中にはレシチンが含まれています。そして多くの加工食品にはレシチンがその成分として含まれています。このようなレシチンは血液から取られましたか。
いいえ,そのように考える理由はありません。
レシチンは乳剤中の油と水を親和させる働きのため,工業的に用途の多い自然物です。商業的には,ある種の化粧品や化学製品と並んでアイスクリーム,キャンディー,パンやケーキなどにしばしば用いられます。しかしこのレシチンはどこから得られるのでしょうか。
レシチンはあらゆる生きた細胞に見られるリン脂質です。1977年版のアメリカナ百科事典は次のように説明しています。「レシチンが多量に存在する所は脳と神経組織と赤血球である。卵の黄身やある種の植物の種子にもふんだんに含まれている」― 第17巻,147ページ。
食品のラベルにレシチンが成分として表示されているのを見て,クリスチャンの中には,血液中にレシチンが含まれるという事実が気になった人もいました。聖書はクリスチャンに『血から離れて』いるように命じています。(使徒 15:28,29)そのためクリスチャンは,血入りのソーセージ,血入りのプリンなど,血の抜かれていない肉や血で作られた食品を食べないようにすべきです。しかし,赤血球にレシチンが多量に含まれているため,クリスチャンの中には,レシチンが成分として表示されている製品は一律に退けようとする人がいます。他方,ある食品中に使われているレシチンの出所を確認するために,ぜひ製造業者に問い合わせてみたいと思う人もいます。
しかし,アメリカナ百科事典はこう続けています。「商業的に見れば,レシチンは食品産業,特にマーガリンとチョコレートの製造業において乳化剤として用いられている。工業用のレシチンは,卵からあるいは大豆油を製造する際の副産物から得られている」。(下線は本誌)
商業用の多量のレシチンが卵や大豆油から比較的安価に得られるのであれば,製造業者がレシチンを血液から抽出しようとしていると言える根拠は何もありません。このことを例えで説明してみましょう。赤血球には鉄の分子も含まれています。しかしながら,製造業者が料理鍋や他の鉄製品を作るために,同じ物質(鉄)がわずかなコストで鉄鉱石から得られるのに,血液から鉄分を抽出することを考えるのは,愚かなことです。
それで実のところ,出回っているレシチンは血から取られたものではありません。それである食品のラベルに“レシチン”の名が挙げられていても,クリスチャンは血について心配する必要はありません。
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