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偽りの神々は古代のイスラエルをどのように魅惑したかものみの塔 1974 | 11月1日
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興味を引きました。アモス書 2章8節には次のように書かれています。『彼らは質に取れる衣服を一切の壇の傍らに敷きてその上にふし 罰金をもて得たる酒をその神の家に飲む』。シケムで行なわれた祭りについては聖書はこう述べています。『民田野に出てぶどうを収穫れこれを践み絞りて祭礼をなし その神の社に入り食いかつ飲(めり)』― 士師 9:27。
また多くのイスラエル人は,(エホバに対して信仰がないのと罪悪感とで)将来について確信がなかったので,自分のために事がうまくいくというなんらかの保証を得ることを望んで,偽りの宗教に助けを求めました。そのよい例は,アハブとイゼベルの息子であったイスラエルの王アハジヤです。彼は事故に遭ってけがをしたので,回復するかどうかをエクロンの神バアルゼブブに問わせるために使者を遣わしました。―列王下 1:2,3。
留意すべき教訓
キリスト教世界で生じていることを考えるなら,イスラエルが偶像崇拝のわなに落ち入ったことは,それほど驚くべきことには思われないでしょう。今日,キリスト教世界では,教育のある人びとが占い師に尋ねたり,オカルトに手を出してみたり,お守りを身につけたりしています。世界のある場所では,病気を治してもらおうとして祈祷師のところへ行く人さえいます。そのようなことをしながら彼らは,昔の不忠節なイスラエル人と同じように,わたしたちは聖書の神に仕えている,と主張します。そのうえにキリスト教世界では,性の不道徳,食べ過ぎ,飲み過ぎ,不正直その他の肉の業が盛んに行なわれています。
この事態は,キリスト教世界の教会の無法な信者たちが,神の裁きの執行を免れないことを確実にしています。エホバ神は不忠実なイスラエルを容赦されませんでした。エホバは,変わることのない神ですから,再び次のような行動に出られるでしょう。『われ……巫術者にむかい 姦淫を行なう者にむかい 偽りの誓いをなせる者にむかい 雇い人の価金をかすめ やもめと孤子をしえたげ 異邦人を推しまげ 我を畏れざるものどもにむかいて速やかに証しをなさん』― マラキ 3:5,6。
ですから,神の是認を望む人びとはみな,偶像崇拝や他の罪深い肉の業のわなを避けることが急務です。もしそれがあなたの願いであるならば,肉の欲をいつまでも思いめぐらすようなことをしないで,神が罪としておられることに対し強い憎しみを培うようにしてください。そうすることによって,命取りとなるこの世の誘惑を逃れることができます。使徒ヨハネは次のように書いています。「世も世にあるものをも愛していてはなりません。世を愛する者がいれば,父の愛はその者のうちにありません。すべて世にあるもの ― 肉の欲望と目の欲望,そして自分の資力を見せびらかすこと ― は父から出るのではなく,世から出るからです。さらに,世は過ぎ去りつつあり,その欲望も同じです。しかし,神のご意志を行なう者は永久にとどまります」― ヨハネ第一 2:15-17。
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宗教的な像の有害な影響ものみの塔 1974 | 11月1日
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宗教的な像の有害な影響
● 北アメリカに住む一女性は,自分の母親に関する次の報告を寄せています。「母は夏の間じゅうほとんど病気でした。夫と訪問した時,母は次のように言いました。その前の晩,鈍い光の玉が部屋の中を漂っているのが見え,そうこうしているうちに,今度はベッドの掛け布団がはぎ取られて,子どもがわきにはい込んでくるように感じたとのことです。母は神経がまいっていました」。こうした奇妙なことがどうして起きたのでしょうか。
娘は家の中を調べて二つの宗教画を見つけました。それらの絵が母親の経験した苦しみと何か関係があるのでしょうか。像の崇拝と悪霊崇拝を聖書が関連づけていることを知ったこの家族は,何が起きるかを見定めるため,その絵を焼くことにしました。先の娘はこうことばを続けています。「その翌日に母がベッドから起きて,その夏じゅうで一番気持ち良さそうにしているのを見て,わたしたちはほんとうに喜びました」。同様の経験をした人は少なくありません。
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