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「良いたより」を聞く山岳王国レソトものみの塔 1981 | 7月1日
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これはエホバの証人の中立の立場が本当に保護となった数多くの例の一つに過ぎません。―ヨハネ 15:19。
反対
伝統的な先祖崇拝や魔術が見られるだけでなく,レソトではキリスト教世界の数多くの宗派や教会が活動しています。その中でも特に顕著なのはローマ・カトリック教会です。カトリック系の学校では宗教的な祈りや儀式にかなり重きが置かれているため,エホバの証人の子弟はしばしば難しい事態に面します。ある地方では,かなりの数のこうした子供たちが偽りの崇拝に加わろうとしなかったために退学させられています。
しかし,レソトで信教の自由が認められていないわけではありません。少し前のことになりますが,モハレズ・ホエクの小さな村で,その地方の酋長が特別開拓者(全時間の働き人)をその地域から追放し,王国宣明者たちの小さなグループに集まり合ったり宣べ伝えたりすることをやめるよう命じました。しかし,郡の行政官がその問題を取り上げました。行政官は,エホバの証人の業や崇拝は国で法的に認められているので,その活動に介入することをやめるよう酋長に指示を与えました。
僧職者たちすべてが「良いたより」に反対しているわけではありません。旅行する一監督は,ある村で家から家の奉仕をしていて,英国教会と関係のある一僧職者の家へ行ったときのことについて伝えています。その監督が家に近付くと,「通り過ごして行かないでください。どうぞ中へお入りください」と言う声が聞こえてきました。これがきっかけとなって,長い時間,「良いたより」について楽しい話し合いが行なわれ,聖書文書が配布されました。その僧職者は,自分の教会にいた時には行状の思わしくなかった二人の婦人が,教会を離れてエホバの証人になった時にはかなり変化してよくなっていたことを認めました。その僧職者の友好的な態度は,その地域の大勢の人々が王国の音信に耳を傾ける道を開きました。
反対があり,良い道路や交通機関がなく,土地の迷信その他の数多くの妨げがあるにもかかわらず,王国を宣べ伝える業はこの山岳王国で繁栄しています。1942年にレソトで「良いたより」を広めていたのは二人のバソト族のエホバの証人だけでしたが,今では600人以上のエホバの証人がいます。そして,1980年のキリストの死の記念式には2,690人が出席しました。イザヤは,『小さい者が千となる』ことを預言していなかったでしょうか。(イザヤ 60:22,新)― 寄稿。
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神の言葉は確かに成就するものみの塔 1981 | 7月1日
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神の言葉は確かに成就する
エホバ神はアブラハムに次のように語られました。「イシマエルに関しても[わたしは]あなたの願いを聞き入れた。見よ,わたしは彼を祝福して生み殖えさせ,非常に多く殖えさせる。彼は必ず十二人の長を生み出し,わたしは彼を大いなる国民にならせる」。(創世 17:20,新)この時,アブラハムの息子イシマエルは13歳ぐらいでした。(創世 16:16; 17:1)結婚もしていないこの少年が12人の長の父になるなど,人間では予測のつかないことでした。しかし全知の神には不可能ではありませんでした。歴史的な二つの資料には,神からの啓示が実現した記録がとどめられています。列挙されているのは,ネバヨテ,ケダル,アデビエル,ミブサム,ミシマ,ドマ,マッサ,ハダデ,テマ,エトル,ネフシ,ケデマの12人の長です。(創世 25:13-15。歴代上 1:29-31)神の預言的な言葉が確かに成就することを,何と雄弁に物語る例なのでしょう。
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