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ガラテア 注釈 6章新世界訳聖書 (スタディー版)
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人から良く見られようとする: または,「体面を繕おうとする」。この文脈で,ギリシャ語サルクスは,体に関連していて他の人から見えるものを指す。クリスチャンと自称していたある人たちは,神から良いと認められるためには割礼を受けることやモーセの律法のほかの点を固守することが不可欠だと教えていた。しかし,その動機はユダヤ人に良い印象を与えることだった。その人たちは,キリスト教に敵対するユダヤ人から「迫害されるのを避けたい」と思っていた。見た目を過度に気にして,割礼を受けることを主張することによって,実際にはイエスの死が救いを得るための唯一の基盤であることを否定していた。
キリストの苦しみの杭: ここで,「苦しみの杭」(ギリシャ語スタウロス)は杭に掛けられたイエスの死を表して使われている。イエスがこのように死ぬことによって,人類はもはや罪の奴隷ではなくなり,神と和解して良い関係を持てるようになった。パウロがユダヤ人に「迫害され」たのは,苦しみの杭でのイエスの死が救いを得るための唯一の基盤であることを認識して広めたためだった。
苦しみの杭: または,「処刑用の杭」。用語集参照。
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