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ヨハネ 注釈 21章新世界訳聖書 (スタディー版)
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イエスが行ったことはほかにも多くある: ヨハネは誇張法を用いて,イエスの生涯と宣教について細部に至るまで記すとしたら,その巻物(当時一般的だった書物の形)全ては世界には収まり切らないだろうと書いた。ヨハネが使った「世界」に当たるギリシャ語(コスモス)は,ギリシャ語の世俗の文書では,全宇宙,考えられる最大の空間を指して使われることもあった。ここでは,人間社会全体(当時各地に存在していた図書館を含む)という広い意味で理解できただろう。(使徒 17:24の注釈と比較。)ヨハネが言おうとしているのは,もっと多くのことを書くこともできたが,ヨハネの「巻物」や聖書の他の部分には「イエスが神の子キリストである」ことを疑問の余地なく証明するのに十分な情報がある,ということ。(ヨハ 20:30,31)ヨハネの比較的短い記述は神の子がどんな方かを美しく描き出している。
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