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ヨハネ 注釈 5章新世界訳聖書 (スタディー版)
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復活: マタ 22:23の注釈を参照。
命の復活: 「命の復活」を経験するのは,死ぬ前に「良いことをした」人。復活する前でも,忠実な人に関する神の目的の実現は確実なので,その人は「神にとっては生きている」と言われていて,その人の名前は「世が始まって以来」保たれてきた「命の巻物」(または,「命の書」)にある。(ルカ 20:38と注釈。啓 17:8。フィリ 4:3も参照。)これは,使徒 24:15に出ている復活する「正しい人」と同じだと思われる。ロマ 6:7によれば,「死んだ人は自分の罪から放免されている」。正しい人が死ぬ時,犯した罪は帳消しにされるが,忠実に歩んだ記録は残る。(ヘブ 6:10)とはいえ,復活した正しい人は,「命の巻物」(または,「命の書」)から名前を消されないで最終的に「永遠の命」を得るためには,忠実を保つ必要がある。(啓 20:12。ヨハ 3:36)
裁きの復活: 死ぬ前に「悪いことを行った人」は「裁きの復活」を経験する。ここで「裁き」と訳されているギリシャ語(クリシス)は,文脈によって幾つかの意味合いがある。(ヨハ 5:24の注釈を参照。)この節で,「裁き」という語は,評価や観察の過程,あるいは,あるギリシャ語の辞典が述べているように,「行いを精査すること」という意味で使われているようだ。「裁きの復活」を経験する人は,使徒 24:15に出ている「正しくない人」と同じだと思われる。正しくない人は,キリストおよびキリストと共に裁く者たちが治める王国の下での行いに基づいて裁かれる。(ルカ 22:30。ロマ 6:7)その精査の期間,正しくない人は「各自の行いに応じて裁かれ」る。(啓 20:12,13)以前の正しくない生き方をやめた人だけが,「命の書」に名前を加えられ,「永遠の命」を得る。(啓 20:15。ヨハ 3:36)
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