-
ヨハネものみの塔出版物索引 1951-1985
-
-
4:9 目63 5/8 4
-
-
ヨハネ 注釈 4章新世界訳聖書 (スタディー版)
-
-
ユダヤ人はサマリア人と関わりを持たない: 聖書に最初に出てくるサマリアの人たちは,アッシリア人による征服の前に10部族王国に住んでいたユダヤ人。(王二 17:29)サマリアの人たちが他のユダヤ人から分離し始めたのは,それ以前,ヤラベアムがイスラエルの10部族王国に偶像崇拝を取り入れた時のこと。(王一 12:26-30)アッシリアによる征服の後,「サマリア人」は,サマリアに残された人たちの子孫やそこに住むよう連れてこられた外国人を指すようになった。サマリア人は,自分たちはれっきとしたマナセ族とエフライム族の子孫だと主張したが,外国人との間に生まれた人も間違いなくいた。このようにさまざまな人が混在したために,サマリアでの崇拝が腐敗していったことを聖書は示している。(王二 17:24-41)ユダヤ人がバビロン捕囚から戻った時,サマリア人は,エホバを崇拝していると主張したが,エルサレムの神殿と城壁の再建に反対した。そして,恐らく紀元前4世紀ごろにゲリジム山に自分たちの神殿を建てたが,それは紀元前128年にユダヤ人に破壊された。それでもサマリア人はその山で崇拝を続け,1世紀には,ユダヤとガリラヤの間にあるローマの行政区であるサマリアに住んでいた。聖書の最初の5つの書だけ,もしかしたらヨシュア記も受け入れていたが,自分たちの神殿の場所が正当だと主張するために幾つかの聖句に変更を加えていた。イエスの時代には,サマリア人という名称は人種的また宗教的な意味合いを帯びていて,サマリア人はユダヤ人から軽蔑されていた。(ヨハ 8:48)
……持たないのである: この丸括弧内の注記は一部の写本には含まれていないが,幾つもの権威ある初期の写本による強力な裏付けがある。
-