圧迫からの解放
1 わたしたちのほとんどは,「王国ニュース」のパンフレットの中でこれまで取り上げられてきた様々な主題について話し合ったことがあり,その楽しさや得られた成果についての様々な思い出があります。そして,今回も優れたパンフレットが用意されました。それは,「圧迫からの解放 ― それは可能ですか」というものです。
2 生活への圧迫が日に日に増大していることは周知の事実です。また,わたしたちがこうした圧迫からの解放を必要としているのも明らかなことです。わたしたちには何とすばらしい父親がいるのでしょう。その方は,ご自分を愛する者たちのために今でも解放を備えておられ,同時に全人類に対しても,受け入れさえすればこの腐敗した事物の体制や人間の不完全さによる圧迫からの解放を享受できるように導きを備えておられるのです。神がわたしたちのためにしてくださった事柄に対する感謝と,隣人に対する愛に動かされて,わたしたちは人々に心から話し,彼らを助けるよう努めます。―マタイ 22:37-39。
どのようにそれを行なうか
3 良いたよりを宣べ伝える使命を果たすにあたって融通性を示すのはよいことです。圧迫は広く経験されるところとなっていますから,この主題で人々と話し合うなら,人々に理解や思いやりを示すことになります。主題は人々に関係したものなので,多くの人々は自分の考えを喜んで言い表わすかもしれません。
4 人々にパンフレットを手渡す時,できれば彼らを会話に引き入れるようお勧めしたいと思います。その機会がとても多いことに気付かれるでしょう。例えば,家の人が表紙に目を落としたなら,「人々は圧迫からの解放の道を見つけることができると思われますか」と尋ねてもよいでしょう。人々が述べることに耳を傾けてください。彼らの感じていることに理解を示してください。あなたご自身も以前には同じように感じていたことでしょう。
5 圧迫を引き起こす多くの事柄を説明した2ページを見せる際,家の人に,この近所ではどんな種類の事が圧迫の原因になっていると思うか,尋ねることもできます。次いで,聖書は助けになると思うかどうか,尋ねてみてはいかがですか。この場合でも,その人の言うことを聴いてください。その人の考えを知って初めて,その人を援助できる立場に立てるのです。機会があれば,3ページの幾つかの例を示し,4ページにある聖書からの励ましに注意を向けることができます。また,少しでも可能性があるなら,家庭聖書研究の取決めを説明するようお勧めします。
6 前回の「王国ニュース」配布の後,ある兄弟は協会に手紙を寄せて,「パンフレットを用いた会話的な近付き方は大変優れていて,聖書的な話し合いへと道が開けることが多く,また通常の提供物を用いて働いている時と比べて出版物を配布することもずっと容易でした」と述べました。パンフレットの使用により聖書研究を始めるための道が開かれることに気付いた人たちもいます。そして,それこそ今月のわたしたちの目標であることを銘記してください。別の人はこう言いました。「この近づき方は,普通には話し合う機会の得られない人たちと会話することを可能にしてくれました。これによって奉仕が一層興味深いものになりました。また,相手の家の人々も,わたしたちが彼ら一人一人に一層関心を払うため,わたしたちに対してずっと気持ちを和らげるように思われます」。
7 聖書を研究する方法を実際にして見せる機会を求めてください。「良いたより」の1章には,住宅問題,食糧不足,人種差別,犯罪や暴力,さらには病気と死の圧迫からも解放される希望が聖書の中でどのように述べられているかが説明されていますから,そこを用いることもできるでしょう。(望むなら,本のどの章でも用いることができます。)聖書そのものや,望むなら他の出版物を用いて,研究を実際にして見せます。関心が見いだされ,それを世話していく上でまたは研究を始める点でほかの伝道者からの助けが必要であると感じるなら,援助を求めるのをためらう必要はありません。
8 9月中,みなさんは普段行なうよりももっと多く働くことができるでしょうか。できる時にはぜひ家族でこの業に参加なさってください。そしてその際,他の家族と研究を始めることを目ざしてみてください。同時に,新しい方々と共にできるだけひんぱんに奉仕するよう計画を立てることをお勧めします。一緒に働くことをあなたの方から申し出てみてください。新しい人がパンフレットをごく簡潔に紹介したいと望んでいるなら,そうするよう励ましてください。今月,もし野外奉仕に参加するようほかのだれかを援助できるとしたら,それはすばらしいことです。わたしたちはエホバの業に忙しいですが,「それを行なうことによって幸福」であるのはエホバのご意志であることを忘れないようにしましょう。―ヤコブ 1:25。