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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1958
塔58 1/15 23–24ページ

戦争は愚かな行為

人類の歴史中,人間が地球をだいなしにしたり,人類を破滅させるような大きな力をもつたことはかつてありませんでした。アインシュタインが,『第四次世界大戦の武器は石の棍棒であろう』といつたのも当然です。これは戦争の愚かさを表現する一つの方法とも言えましよう。

同様な表現を,最近よく耳にします。英国の歴史家アーノルド・トインビーはこのように表現しています,『第三次世界大戦は,原子力時代の集団自殺を意味する。』又世界的に有名な英国人の生理学者,エドガー・ダグラス・エドリアン博士の説によると,爆弾が目標に的中しようがしまいが問題ではない。それがどこにおちようと,とにかく人間の生命は,二,三千箇以上の核兵器の爆発には,生き残ることができないと警告しています。ではそのような恐しい破滅が,戦争の愚かさを浮き出させているから,第三次世界大戦が始まつた場合には,核兵器は使用されないでしようか。

ソヴェットの国防相,ジョージ・K・ジューコフそのような考えを否定しています。彼は『全面的な戦争になれば,核兵器が主要な破壊武器として使用されるのにきまつている』と次のように述べました。将来の戦争に於いては『戦の行われる戦場だけでなく,交戦国の背後まで捲きこまれるであろう。…現在のところ,世界のどこにも侵略者のかくれ場所はない。ソヴェット空軍は,いかなる敵でも,それがどこにいようと又どこに隠れていようとも,一撃で粉砕することができる。』又ソヴェット国防相は,将来の戦争に於いて『相互の破滅をきたす』という理由により,反対勢力が,原子爆弾や水素爆弾を使用するのをひかえるであろうと考えるのはあやまりである,と言明しました。―ニューヨーク・タイムス,1957年3月20日。

ジューコフは,核兵器使用廃棄説を打砕いてしまつたでしようか。これに関しては多くの意見の衝突がありました。しかし西欧側の観測筋では,このような説には余り信頼をおいていません。以前アメリカの空軍長官であつたスタート・シミングトン上院議員は次のように述べました,『われわれを偽の希望に安心させる一つの夢は,いわゆる核兵器使用廃棄説である。すなわちわれわれと共産主義者たちが多量の核兵器を所有するようになると,両者ともそれらを使用しないだろうという論である。そのような奇蹟に運をかけるのは,ちようど弾を込めたピストルで武装した2人の男が,ただ素手で取りくみあい,どちらか一方が地に打ちたおされて蹴り殺されるようになつてもピストルに手を触れないかどうか賭をするようなものである。…人間と同様に諸国家も恐しい武器は突然の死を意味することは承知している。しかし人間にせよ国家にせよ生死を決する戦闘に臨んで勝負を定める武器を使用するのをひるんだことは,未だかつてない。』― ユー・エス・ニュース・アンド・ワールド・リポート。1954年7月30日。

戦争は以前にもまして愚かなものになつてきました。それにも拘らず指導者たちが彼らの祖国を戦争に投げこまないという保障はどこにもありません。私たちの時代は何と不可思議な時代なのでしよう! 本当に他に類がありません。しかしこの無類さは,まだ原子爆弾が発明されていなかつた以前にまで溯るのです。歴史と政治の評者,エルマー・デヴィスは彼の著書「真夜中二分前」(英文)にこの無類な時代は1914年に溯ると書いています。

『1914年夏の初めに眠りについた,A・リップ・バン・ウインクルが今目を覚ましたならば,彼は,野蛮な世界に出て来たものだと感じるに違いない。詭弁を弄する,流線型の,しかも高度の技術能力を有する野蛮であるが,それでもやはり彼の知つていた世界と比較するともつと野蛮である。その時も暴虐行為はあつたが,現代のそれと比較すると弱い無力なものである。そして原子爆弾や水素爆弾が発明される以前でも,自由世界は,戦争方法を許してきた。しかし,1914年の8月までは,それらの方法は,文明人にふさわしくないものとして永久に放棄されたように見えた。しかし当時存在していたそのおきてはドイツ人によつて打ち砕かれた。しかも虚無主義のドイツ人でなく,カイザルの尊敬すべきキリスト信者のドイツ人である。勝利を得る助けになるだろうと思つて一度始めると,いつもそうであるように彼らの敵も彼らに倣つた。』

私たちは1914年にこの『野蛮の世界』にはいりました。この年は人間の事柄の大きな転換期になりました。この年に発した第一次世界大戦も意義の深いものです。というのは,偉大な予言者イエス・キリストが,世界大戦は『世の終』のはじまりのしるしであることを予言されたからです。彼は長い期間に関する予言の中で次のようにいわれました,『民は民に,国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちにききんが起り,また地震があるであろう。しかし,すべてこれらは産みの苦しみの初めである。』― マタイ 24:7,8。新口。

1914年以来この世を震撼させた『苦しみと悩み』は,その意味を知る人々にとつて良い音信を意味します。それらは天的な神の御国が間もなくこの悪い,戦い合つている世界を滅ぼして地上に永遠の平和をもたらされることを示すからです。人間の見方から考えると希望がないように見えるのは真実です。イエスは,必ずそういう状態になるであろうと云われました。『そして地上では,諸国民が悩み,海と大波とのとどろきにおじ惑い,人々は世界に起ろうとすることを思い,恐怖と不安で気絶するであろう。』― ルカ 21:25,26,新口。

戦争がかくも破壊的な愚かなものになり,人間はそれを切りぬける方法を知らない現在こそ,その時代であります。彼らは計り知れない原子戦争の愚がもう一つの世界戦争の勃発を防止するという確信はさらにないのです。この理由で真のクリスチャンは人よりも神に信頼をおくことが如何に重要であるかがわかります。神こそ,歴史中他に類のないこの時代にあつて,地を滅す者を滅すと約束された方であります。『今います方,昔いました方,ヱホバ神,全能者よ,あなたが大いなる権力を執つて王として治めはじめられたことを感謝します。しかし諸国民は怒り,またあなたの怒りも来ました。そして……地を亡ぼす者らを亡ぼし給う,定められた時が来ました。』― 黙示 11:17,18。新世。

戦争は愚かであります。又同時に人間が永遠の平和をもたらすと信じるのも愚かです。それは神御自身がなされるものです。ヱホバの正義の戦いであるハルマゲドンの後には,戦争はすつかりなくなるでしよう。石の棍棒での戦争さえなくなるのです。ヱホバの御約束は次のようです,『きたりてヱホバの御業をみよ,ヱホバはおほくの懼るべきことを地になしたまえり。ヱホバは地のはてまでも戦闘をやめしめ,』― 詩 46:8,9。

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